不倫は他人事という〔自分の特別感〕が恥ずかしくなる事が大事

自分の特別感を捨てる

公開日 2016年1月24日 最終更新日 2021年6月5日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の中ではどこかで
自分たち夫婦は大丈夫、私の夫は世界一いい夫、私は何も心配なんかないという、根拠
のない自信があったはずです

 

不倫しても夫は特別な存在という感覚が大きな敵

 

 

そのある種の

 

‘特別な存在‘

 

という感覚が大きな敵なのです

 

確かに世の中で、夫の不倫が誰にでも起こるわけではありませんから、

 

『自分に起こるなんてあり得ない』

 

と思いますし、それすら考えなくても不思議ではありません

 

防衛本能が強い女性が何も疑いもなく生きている事に不安を持つ

 

 

しかし、逆に言えばそもそもいろいろな事に対して防衛本能が強い女性が、何も
疑いもなく生きている事に不安を持つ事も大事なのです

 

それを、自分には起らないという特別な存在にしている事自体が、防衛本能を自ら
閉ざしているのです

 

そこに、自分の人生を夫と全てを一体化させている意識が邪魔をしているのです
自分は自分の考えや体があって、夫は夫の考え体があります

 

自分も普通に過ちを犯す人間うぬぼれる人間甘い人間という認識

 

 

『そんなの当り前じゃない、夫と私は違う人間だという事くらいわかっている』

 

と言う人もいるかもしれませんが、結果的には言葉でわかっているだけで、

 

『夫は私の事をよくわかってくれている』

 

と過信しているのです

 

そうでなければ、夫が勝手に不倫をするはずがないのです

 

もっと自分も普通に過ちを犯す人間、うぬぼれる人間、甘い人間という事を認識
しなければいけないのです

 

世の中で一番不幸なんてとんでもない自分より大変な状況の人はいる

 

 

『私たち夫婦は特別でもなんでもない、浮気されるしそれに悩んでくよくよして
いるし、珍しくもない夫婦』

 

という思いが、これからの人生で必要なのです

 

私の相談者も最初は世の中で一番不幸と思っていた人は数多くいますが、他の方と
交流すると、世の中で一番不幸なんてとんでもない、まだまだ自分より大変な状況
の人はいるという事に気付きます

 

そして、それまでそう思っていた自分が恥ずかしいくらいの気持ちになるのです
それが必要な事であり、自分を特別にしていたらわからなかった事がわかってくる
のです

 

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。