〔夫への絶対信仰〕の洗脳から抜けるには【他の相談者の夫】を知る

相談者の交流

公開日 2016年5月20日 最終更新日 2021年5月29日

 


夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、夫には多くの方が
自分の思っている以上の期待をしています

 

それは、本当に自分では全然わからない期待、いや信仰と言ってもおかしくない
のです

 

  • 『うちの夫が不倫なんて、信じられない』
  • 『まさかあの人が、うそでしょう』
  • 『そんなはずはない、絶対違う』

 

という心の中で大きな衝撃を受けています

 

夫に何も疑いを持たないのはどこかで自分を楽にしている

 

 

もちろん、夫婦ですから夫を信じる事は決して悪い事ではありません

 

しかし、夫に何も疑いを持たないという状況は、どこかで自分を楽にしている
わけです

 

不倫している夫はその妻の心理を見抜いて

 

  • 『お前はオレがいなければ何もできないだろう』
  • 『オレの事ばかり見ずに自分の好きな事をやれよ』
  • 『何でもかんでもオレを頼るなよ』

 

という言葉を出してきます

 

不倫に弱ると夫への信仰を深める方に向かっていく

 

 

その言葉に、自分が夫から自立しようとは思わずに

 

  • 『絶対に嫌われないようにしなければいけない』
  • 『夫の機嫌を良くする方法を探そう』

 

という、さらに夫への信仰を深める方に向かっていきます

 

そこに、夫の不倫を正すという事よりも、夫のご乱心を鎮めたいという思い
しか無いわけです

 

他人の夫不倫であればもっと違う事を思う

 

 

その夫への過剰な思い入れや依存というか、洗脳のような自分の頭を夫に全て
注いでいる状況を自分では全然気が付かないのです

 

これをひとたび、他人の事であればもっと違う事を思うはずです

 

  • 『そんな夫別れるべき』
  • 『もう愛していない人と一緒にいる意味が分からない』

 

という思考です

 

つまり、夫に執着してどうする、と他人の事なら言えるのです

 

しかし、どうしても自分の事は自分ではわからないのです

 

夫婦という関係性を壊したくないという一心

 

 

夫にこれほどまでに執着しているのは、自分が自分でない事を忘れている
わけです

 

そこには、

 

‘夫婦という関係性を壊したくない‘

 

という一心につきます

 

夫への信仰に近い依存を減らす

 

 

これが他人の話だったり、恋人の時であれば客観的に考える事ができるので
別れるという選択も出てきます

 

 

しかし、一旦夫婦になるともうそこから夫の不倫で別れるという考えはなく
とにかく、夫にしがみつこうとするのです

 

こういう時に、自分を見直す必要があるわけで、自分の夫への信仰に近い依存
を減らす事をしていかなければいけない

 

それには、他の相談者の夫を見る事が一番効果的です

 

夫が世界で一番と思っていた相談者同士が話をすると恥ずかしい

 

 

自分の夫が世界で一番と思っていた相談者同士が話をすると、

 

  • 『うちの夫と同じような事をあの人の夫も言っている』
  • 『他の夫婦にも起こっている、うちの夫だけおかしくなっているわけでなく、
     単純に身勝手なだけなんだ』

 

とわかってきます

 

そうなると、自分が夫をあがめていた感覚が、恥ずかしいくらい小さいものに
なっていくのです

 

そこから、

 

『自分の考えで夫婦を人生を進めなければ』

 

と、決意するのです

 

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。