2016.06.21 ★カウンセリング夫婦カウンセラー木村泰之

【不倫ブス女と対決すべき】と言うカウンセラーはどれくらいいるのか

公開日 2016年6月21日最終更新日 2021年5月25日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の多くの方が
共通している悩みがあります

もちろん、夫の不倫をやめてほしいという事は当然ですが、それ以外にもあるわけ
です

夫の不倫をやめてほしいに加えて自分がおかしいという思い

それは、自分が特別におかしいのではという、疎外感です

『私のような浮気される妻はテレビの世界にしかいないのでは』
『こんな思いをしている友人は周りにいない、私はダメな妻』
『こんな事を周りに知れたらもう生きていけない』

位の感覚です

その思いは、世の中から外れてしまっているのでは、人なみではないのではという、
自分の妻として能力に疑問を持ってしまう事です

しかも、その思いは誰かと比較したり、話して解消できるものではなきので、自分
をおとしめる事ばかりを考えてしまいます

結婚した事自体が間違いだったという夫の言葉にさらに自虐に走る

そして、その中で夫にも

『お前は本当にダメな妻なんだよ』
『結婚した事自体が間違いだった』
『お前には感謝しているけど、それは昔の話だ』

位の言葉を出してきますので、余計にその自虐が止まらなくなります

しかし、その思いを続けても誰も助けてくれませんから、とにかくネットサーフィン
をしてこの思いを和らげる記事を探します

そして行き着くと

‘夫に愛される妻になるには‘

という内容の記事です

愛され妻のカウンセリングは弱っている妻にだけミッションを課している

自分に愛情が足りなかったとか、優しくしてあげていないという妻の心当たりを
つく内容です

その内容は、もっと家事をしっかり、化粧をしっかり、笑顔をしっかり気配りを
しっかりというものですから、弱っている妻にだけ何かミッションを課している
のです

私から言わせると、そういう愛され妻のような事を推奨するのは、

‘不倫ブス女の手下‘

のようなものです

相談者の事を思えば人格やプライドを高めてあげるアドバイスが必要

本当に困っている相談者の事を思えば、その人の人格やプライドを高めてあげる
アドバイスが必要です

しかし、愛され妻というのは、そう言っている人間が愛されていなかったという
裏返しにしか聞こえません

それくらい、何だか負け犬の遠吠え的な内容を、弱っている相談者の心のすきを
ついているように感じます

私の相談者がかつて愛され妻をやって、余計にひどくなってしまったという経験を
語る場面はよくあります

不倫ブス女を引きずり出さなければダメと言う人は少ない

そして、

『結局はそれを言う人は浮気もされて自分ではいやな思いをして騙されてた事を、
世の中にうっぷんを晴らすために推奨しているようなもの』

という事に気付いてきます

なぜなら、夫と不倫ブス女が何も苦しむわけもなく、一人相談者が弱くなる事を推奨
しているわけです

世の中に多くのカウンセラーがいるはずですが、この夫の不倫には不倫ブス女を
表に引きずり出さなければ絶対にダメと言っている人はあまりいません

なぜ言わないのかと言えば、その対処方法を知らない、言えない、わからないからです

状況が変わるアドバイスが無ければカウンセリングの意味がない

だから、夫と妻の甘っちょろいテクニック的な事しないわないのです

しかし、それでは本当に困っている人へのアドバイスはできないのです

心底苦しんでいる人に向けて、心底状況が変わるアドバイスが無ければカウンセリング
の意味がないはずです

こういう事を書くのは、わかる人にはわかると思って書いている、本当に真剣
に悩んでいる人に届けたいと思って書くのです

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ABOUTこの記事をかいた人

夫婦カウンセラー木村泰之

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」と心の底から思いました。それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、（立ち合いは不可）、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは　‘人のお役に立つ‘ ということです。自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。このブログでは、夫婦（男女）で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。