夫の不倫に悩む相談者をカウンセリングで姓でなく名前で呼ぶ理由

木村泰之の使命

公開日 2016年7月14日 最終更新日 2021年3月9日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、夫の事も大きな悩み事ですが
相談者には本当は他の悩み事があるはずです


お子さんの様子がおかしいとか、両親兄弟に心配をかけている、友人にもいろいろ聞いて

もらっているなど、周りの人間関係が常に頭にはあるはずです

それもこれも、原因は夫の不倫ですから、もらい事故のようなものです
しかし、自分の夫である分、自分にも責任を感じているのです
その感覚は決しておかしい事ではありません

しかし、周りの人間は妻ほどには夫の事を思っていませんから憎い感情が先に立ちます
その感情は妻とは一線を画すものですから、妻としては

『親の言う事もわかるけど・・・』
『○○に言われるのは当然だけど、夫への愛情が残っているのも確か・・・』

という何とも煮え切らない中途半端な気持ちです
その中で、夫の不倫をどう考えるべきか
それは

‘多くの人を巻き込まんでいるふざけた許せない事象’

という、社会的な目線で捉える意識です

夫は夫ですが、その前にいいオッサンで会社では偉そうに部下に講釈をたれれいます
また、会社のコンプライアンスを指導していてもおかしくない立場です

その言う事とやっている事が違う夫に、ただ、夫、夫と言っているだけでは、自分自身も

社会的に背いているという事を認識すべきです

なぜなら、夫婦を語る前に一人の人間としてどう生きているかを先に考える必要があるの
です

産まれてすぐに夫と結婚したわけでも何でもなく、何十年の親兄弟、友人、知人との人生
経て結婚がその次にあるわけです

そこに、自分の人格の順番をしっかりとつける意識を持つのです
妻は後付けの自分で、それよりも大元の自分が先にいるのですから、その自分自身の本質を

妻という見方だけではなく、周りの人間にとっての自分も改めて加えるのです
私は相談者の事を、

『○○さん、今日はこれをやってくださいね』
『○○さん、夫の事に振り回されないで子供さんの時間を取ってくださいね』

と、話しかける時の○○さんの部分は姓ではなく名前なのです

それは、夫の氏名ではなくそもそも生まれたときに御両親がつけてくれた名前を意識してもらう
ためです

そう呼んでいるうちに、相談者は

『久しく自分の名前で呼んでもらう事はありませんでした』

と自分の事を言うのと同時に夫の事を

‘うちの夫が‘

と今までそれほど使っていなかった夫と言う表現を使うようになります

それまでは二人で読んでいる名前や、主人と言う事が多かったはずですが、それも、夫を少し
距離を置いて冷静に見ている自分ができているから夫と呼ぶようになるのです

自分の中にあった、夫絶対主義、旦那様神話を崩す事が大きな大きなカギとわかるのです
自分の事は自分で説明できるようになり、夫の事は評論できるようになる、それくらいの技量を
今後の人生に必要だと思うはずです

『夫婦や夫を自分の結婚当初のイメージで続けていると、一人だけ取り残されている』

そういう感覚が出れば、それこそ正常な思考なのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。