公開日 2016年8月14日 最終更新日 2021年3月8日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、私のカウンセリングでいつも大事に
しているのは、相談者にとって希望を渡す事です
そう書けば当然の事といえば当然ですが、一つポイントがあるのです それは、希望を渡す対象が、
夫婦ではなく相談者自身です
言い換えいると、夫は関係ないという事です 相談者の頭の中は、夫の不倫が発覚すると、とにも
かくにも夫婦が壊れてしまうというパニック状態 に陥ります
しかし、夫はといえば口では離婚、離婚と騒ぐだけで、離婚届を持ってくるわけでもなく、離婚の
条件 を出してくるわけでもありません
要は、ただの脅しを妻にしているだけです 夫は不倫はやめたくない、離婚もしたくないの
‘ないない男‘
なのです
その夫に、言葉だけで右往左往されているのが相談者である妻です
相談者の頭の中で、どうしても夫婦をセットで考えているから辛くなるのです
離婚はハンコを押さなければ成立しないわけで、夫が一人騒いでも何も実態は変わらない
仮に、離婚調停を起こしても、妻がノーを言って夫はすごすごと裁判所を後にするだけです
その現実をしっかりととらえているかどうかが大事なのです
もちろん、相談者は一人ではそこまでイメージが湧かないわけですから、カンセリングを通じて
不安や心配を極力払いのけてあげるわけです
私の相談者はカウンセリングを受ける前後で一番変わるのはその安どの表情です
『一人ではとても考えられませんでした』
『私だけならもうあきらめるだけでした』
『こんなに気持ちが落ち着くとは思ってもいませんでした』
という声が出ます
それも全て自分が過剰に不安を大きくしていたという事に気が付くからです
そして、その気持ちの中にあった不安は孤独から生まれていた、一人で考えてもいい考えには
ならないという事に心の底からわかるのです
相談者の交流をしてもらいますと、その思いがさらに強くなります
『私も同じ、そう思っていた』
『みんな一緒だよ、一人では本当に苦しいだけ、出会えて幸せだわ』
と、同じ思いや境遇の人にしかわからないつながりに、それまで経験した事のない心の奥底
の交流を喜んでいる、いや感動しているのです
人間は贅沢な環境にいると楽しい事や嬉しい事はある意味天井知らずになります
もっと、もっとと言う感覚で、前は感動した事でも慣れてしまうと、
『そんなの面白くない』
『もう飽きた』
くらいになって、もっと面白い事、楽しい事、うれしい事を探してキリがないのです
しかし、辛い事や苦しい事を味わうと贅沢を言っている場合ではありませんから、
『とにかく何でもいいから希望が欲しい』
と真摯な自分になるのです
その状況で感じる幸せは、
‘空腹なら白飯とたくあんとみそ汁‘
だけもごちそうと思うのと同じです
それ位、人間が苦しい時に味わう出会いは頭の中で大きな喜びに変わります
そして、その出会いをもう一生大事にしたいと思うくらい、夫との関係性だけが大事と
思っていた自分が、本当に見落としていたものを発見するのです
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