公開日 2016年8月25日 最終更新日 2021年1月31日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、そもそも相談者に
とっては夫の不倫は自分の起こした事ではないわけです
その他人である夫が起こした事に、妻はどういう立ち位置にいるべきなのか
そこに大きな問題があるのです
多くの相談者は、
‘夫と自分を必要以上に一体化させている‘
のです
自分ではない夫が起こした事でも、夫婦という関係性があたかも自分が悪い、
自分に責任があるのではという被害妄想を大きくします
そこに夫婦の見方や考え方を矯正する必要がるのです
もっと言えば、夫婦の考え方を作るという作業が先なのです
そこには、大きな大きな意味があって、夫の不倫に限らずこれから夫婦を続ける
のであればもっともっと多くの問題が起こる可能性は誰も否定できません
その時に拠り所になるのは
『自分にとって夫婦はこういう関係で臨んでいるので、この問題にはこういう
対処をする』
という考え方です
その夫婦がただ安心できる、安定している、何も問題がないという状況だけで
進めていると人生のどこかで大きな落とし穴に入り込むのです
もちろん、それは最初から夫婦について確固たる考えを持って臨んでる人の方が
圧倒的に少ないはずですが、夫の不倫が起こった時にはその考えを作る一番いい
タイミングです
なぜなら、夫のイメージが180°変わった時でもあるわけで、自分の中にあった
曖昧な夫婦の考えでは辛くて仕方がないからです
単純に、夫を見て
『あの夫が信じられない』
『まさかこんな事が起こるなんて』
『ウソでしょう、私はどうすればいいの』
という思いだけで済んではいけないのです
そのためにカウンセリングでは多くの夫婦の関係性の持ち方を一緒に作っていく
のです
相談者の頭には、最初は
『夫の不倫を早く辞めてもらうにはどうすればいいのか』
という考えですが、
『夫の不倫が仮に終わってもその後の夫婦をどうするのですか』
と聞くと、夫婦の見方や考えを持つ自分がいなければ、夫婦を続ける意味がない
事を痛感するわけです
そうなると、夫の不倫の捉え方がガラリと変わります
それまでは、一刻も早く終わって欲しいと思っていた自分がなるべくじわりじわり
責めて苦しんでいる夫を見て、粘り強く妻のプライドを取り戻す事の方がやりたく
なるのです
それを理解できた時には夫の不倫単体で悩んでも意味がなく、夫婦をどうするか
という思いを持つ信念を持っている証拠です
私の相談者がこれまで久しく出なかった笑顔を出すのは、夫婦に前向きになるのも
自分の考え次第という思いからなのです
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