夫の不倫に離婚と修復という言葉を死語にするのがカウンセリング

離婚と修復の選択肢はおかしい

公開日 2016年9月22日 最終更新日 2021年3月8日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、多くの相談者が頭の中で
考えているのは、修復という事です
しかし、この修復というモノは一体何なのかを突き詰めているわけではなく、ただ漠然
と言葉を出している方が殆どです

『お前とはムリだから』
『そもそも結婚は失敗だった』
『お前にはもう今までも尽くしてきた』
『俺は自分のやりたいように生きる』

という夫の言葉に、

『私を捨てる気なの』
『今までの夫婦は何だったの』
『これからどうしようとしているの』
『この平和な生活をやめてどうするの』

という心理になるわけです
その行き着く先が、ネットでさがした

‘修復‘

という言葉になっているのです

しかし、その修復というのはどういう状態なのか

『また二人で仲良く暮らせたらと思っています』
『ゼロからお互いに分かり合って過ごしたい』
『思いやりを持って接して、お互いに頑張りたい』

と、どこか恋人の時とか新婚時までさかのぼって夫婦をイメージしているようなところ
がある
わけです

しかし、何年とか何十年とか前にその目標を持っている事自体かなり無理があります
そもそも、不倫をしている夫をいいイメージで考える事ができるかといえば答えは

‘ノー‘

です

そういう過去にイメージを持たせる

‘修復‘

という言葉に踊らされていては、現実とのギャップが大きすぎるのです

そういう意味でも、離婚か修復かという選択は全くもっておかしいのです
離婚は役所に出す手続きを意味していて、100人中100人イメージは同じです

しかし、修復ははっきり言って100人いれば100人定義が異なる幻想です
その手続きと幻想のどちらかを選ぶなんてありえません

例えば、

‘リンゴとミカン‘
‘新幹線と飛行機‘
‘野球とサッカー‘
‘和食と洋食‘

などの比較はそれぞれが同じカテゴリーですので、選択として成立します
これらの選択と比較すれば、いかに

‘離婚と修復‘

という

手続きと幻想‘

を並べていてどちらかに迷うなんてチャンチャラおかしな話です

もし悩むとすれば

‘離婚するかしないか‘‘

という選択です

そこに修復などという、自分でもイメージがあいまいで、過去に戻ろうとする意識を持って
いても
何も変わらないどころか混乱するだけです

カウンセリングでは、相談者の頭の中に根強くある修復という妄想をしっかりと取り除いて
もらい、
現実を見据えてもらうのです

離婚するしないは自分の権利という考えを持ってもらいながら、夫と倫ブス女の愚行に納得
のいく
行動を起こしてもらうのです

その先に、離婚するかしないかは自然と決まってくるのです

『離婚と修復を選ぶなんて頭がどうにかしていた』
『修復なんて自分がよくわからずに言葉だけ使っていた』

私の相談者は数週間のうちに、そういう事実に気が付きます

そして、離婚も修復もどちらの言葉も封印して、ただ

‘離婚しない‘

という信念でこの馬鹿な二人にレベルの差を見せつける戦いに臨むのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。