夫の不倫に〔物事の普通〕を固定化せずに拡げる感覚で臨むと楽になる

普通を拡げる

公開日 2016年10月31日 最終更新日 2021年5月20日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、良くも悪くも多くの
相談者に共通している事があります

 

カウンセリングでお話をしていると

 

  • 『私は普通の夫婦でいいんです、ぜいたくは言いません』
  • 『他人より恵まれていなくていい、普通に暮らせればいいそれだけです』
  • 『ただ普通に生きてければいいと思って結婚したのに、こんな事が起こるなんて』

 

という言葉が出てきます

 

普通がどういう事かを突き詰めて考えている人はあまりいない

 

 

自分は普通でいいという意識です

 

しかし、その普通という事がどういう事かを突き詰めて考えている人はあまりいない
わけです

 

もちろん、人間はおしなべて必要に迫られなければ動かないようにできていますから、
日常生活で困っていなければそれがまさしく

 

‘普通‘

 

なのです

 

夫の不倫が出るまでの困らない状態を普通と定義してしまう

 

 

しかし、ある時夫の不倫が発覚してまさしく困るどころかパニックに陥ると慌てて

 

‘それまでの困らない状態‘

 

を普通と定義して表現しまうのです

 

しかし、現実は何か起こらない状態が普通なのではなく、

 

‘たまたま困らなかっただけ‘

 

という感覚が必要なのです

 

困らない生活は誰かが保証してくれるわけでもなく、本当に運よく続いているという
感覚です

 

夫の不倫という苦しい事を経験した時にこそ身に付くものがある

 

 

この感覚を持つ事は簡単ではありませんが、それこそ夫の不倫という苦しい事を経験
した時にこそ身に付くものです

 

誰しも身に付けたいわけではありませんが、これも現実なわけですから自分の人生で
必要な事として捉えるのです

 

カウンセリングやセミナーでは、その普通についてお話しする事がよくあります

 

木村泰之の考える普通とは日々広げるもの

 

 

木村泰之の考える普通は

 

‘固定化した概念‘

 

ではなく、

 

‘日々広げるもの‘

 

です

 

つまり、世の中で変化しているものをできるだけ自分が感じる事こそ普通という概念
です

 

人間は普通を決まったものとして考るからそこから外れるとパニックになる

 

 

とかく人間は普通を決まったものとして考えたいわけで、普通という枠をイメージして
生きています

 

その枠から外れた事が起こると

 

  • 『私は普通じゃない、どうしよう』
  • 『こんな事あり得ない、普通じゃない』
  • 『どうしよう、普通でなくなってしまった』

 

という心理に陥ります

 

しかし、普通というか常識というか世の中で起こる事に対して、柔軟に取り入れる自分を
作ると、何か起こっても

 

  • 『それも人間のやる事だから起こってもおかしくない』
  • 『普通に起こる事だと思う』

 

と自分で普通の範疇に収めるのです

 

そういう普通をどういうものにするかが非常に大事なわけで、相談者にとっては人生観を
変えてもらうのに、一番取り組んでもらうべき発想です

 

普通は見るもの聞くもの感じるもので広げていくもの

 

 

私の相談者が

 

『もう何が起こっても驚かなくなりました』

 

という言葉が出てくるのも、普通を固定化していないからです

 

普通は自分の中で

 

‘見るもの聞くもの感じるもので広げていく‘

 

という感覚を、持ってもらう事が非常に重要なのです

 

 

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。