夫の不倫は親や子供の気持ちを背負っている人生に気付く転機

公開日 2016年11月12日 最終更新日 2024年2月23日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の親御さんに
辛くてどうしても言わなければやっていられないので、相談したという方も少なく
ありません

 

相談者からすれば、本当に話せるだけでもありがたいですし、心配をかえて 申し訳
ないという気持ちが混在します

 

『父親には心配するから言いたくなかったですが、どうしても辛くて』
『母親だけには言いました、一番わかってくれる存在ですから』
『両親には話すまいと思いましたが、私がおかしいと気付いて話をしました』

 

というように、事情を伝えるしかないという心境になるのです

 

相談者の話を聞いたり、顔色を見た親御さんは

 

 

『もうすぐに帰ってこい』
『そんな奴はとっとと離婚しろ』
『孫の事を考えて早く別れろ』

 

 

という言葉が出てきます

 

そう言われるのはわかっているのも相談者ですが、誰にも言わない状況では話を
しない事にはもう耐えきれなかったわけです

 

そして、その中ではある程度時間が経過すると、自分の親とも話をする事を控える
ようになっていきます

 

 

『話しても怒られるだけ』

 

 

という思考に変わっていくからです

 

その中では、

 

『親には話した事は話したけど、自分の事をわかってくれるわけではない』

 

と、距離を置く存在になりがちです

 

しかし、ここで考えなければいけないのは、親御さんの言う事はもっともという事
です

 

親御さんが離婚を言うのは、

 

‘弱っている娘を見ている‘

 

からに他なりません

 

どの親でも弱っている子供を見れば、そこから一刻でも早く抜け出す事を言います

 

つまり、親から見て弱っている自分をどうするかを考えなければいけない のです

夫の不倫は自分の生まれ育ちで培った常識を取り戻す大事な転機

 

多くの相談者は離婚を望みませんし、それはそれでいいわけです

 

離婚は自分の意志で決める事です

 

しかし、それを周りから勧められてしまうのは、自分が正常な状態でないらです

 

カウンセリングで相談者に

 

『夫への優しさなんてもう一切必要ない、あなたには強さと丈夫さがいるのです』

 

と説明します

 

 

それは親御さんやお子さんから見て、また第三者から見て

 

『そんな弱々しい姿を見たくない』

 

と思われている事を代弁しているのです

 

相談者の人生は一人で成り立っていませんし、夫に委ねていいはずがありません

 

 

そもそも生まれてきて自分を思ってくれている人がいる事を思えば、その人の
ため
に前を向いて生きる事を選択しなければいけないのです

 

私の相談者の表情が引き締まって涙が止まるのは

 

『そうですね、自分が弱っていては親も子供も浮かばれませんよね』

 

と気付いたその時なのです

自分の存在意義は〔不倫夫の妻〕ではなく【世の中目線の子供の母親】

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。