夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、妻も夫には
夫に人生があるのは頭の中ではわかっています
『あの人がやりたい事をやるのを見守るのが私の役目』
『夫は自分で決めたらもう他の人の話は聞かない』
『私が何を言っても自分の考えで進む人』
というように、夫の頑固さや意志の強さを私にイメージとして伝えます
しかし、もちろん不倫は別問題ですから、夫が
『不倫をするのはオレが決めた事、お前が口を出すな』
という理屈が通るはずがありません
しかし、相談者である妻がその夫に
『この人は言い出したら聞きません』
と、まるで勝手に転職されたのとい同じような感覚でくるわけです
その自分がどういう立場なのかを理解しなければいけないのです
夫に不倫されておいて、怒りや憎しみの前に悲しみや諦めが先に出ていて
本当に妻と言えるのかという思いを持つべきなのです
それを
『今まで夫にずっと頼りきってきたので、どうしていいのかわからない』
という自分を心底嫌わなければいけないのです
それを一人で反転できる人はそうはいません
世の中の人は、本当に苦しい時には、心から人の助けを求めるものです
それこそ安いプライドや体裁なんてかなぐり捨てて、地べたを這いつくばる
ように、
『お願い、助けて、私の話を聞いて』
と、心の叫びを出すのです
そこまで到達した人には、必ず一生懸命助けてくれる人が出てきます
それまでの人生ではつつがなく、おしなべて平穏無事で来た自分に、死ぬほど
苦しい状況が突然起こっているわけです
そこに
『私がおっかなびっくりでは全然話にならない』
『今まで経験してなくても、全力を出し切って乗り越えなければいけない』
という思いが出た人が、必死に助けを求めて自分の人生の危機を乗り超えて
いるのです
逆に言えば、夫との夫婦仲がどうなるとか、下手に動いて夫に嫌われたらとか
目の前の危機の前に先の事を考えている人には、ハッキリ言って幸せは来ない
のです
なぜなら、根拠のない自信が自分を勝手に都合よく解釈して
『最後は夫がわかってくれるはず』
『ここまでやれば夫は反省してくれるはず』
と、チャンチャラおかしなママごと夫婦をやっている事に気付かないからです
必死に生きていれば、誰も助けてくれない、自分がやらなければいけないと
自分の生命力とか、今までの生き方を総動員するのです
私の相談者は
『自分の夫婦を自分でケリをつけなくて何で夫婦と言えるの』
と自信を持って言えるようになるのです
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