不倫夫と自分だけの視界から【両親や子供や仲間】を登場人物に増やす

頭の登場人物を増やす

公開日 2017年1月20日 最終更新日 2021年5月18日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の頭に
あるのは、夫の事がほぼ100%になっている状態の方が殆どです

 

不倫が発覚するとなぜか委縮した妻が夫の下に入ってしまう

 

 

  • 『お前には何も話をしたくない』
  • 『オレに何を言っても無駄だから』
  • 『オレが何をしても勝手だろう』

 

という言葉に、

 

  • 『夫は私から距離を取っている』
  • 『夫を怒らせるとまずい』
  • 『夫が私を嫌がっている』

 

 

と、自動的に夫の下に入っているのです

 

それはなぜか

 

‘世の中が夫と自分の二人になっている‘

 

という事に尽きるのです

 

子供やご両親ご兄弟、友人知人の存在が夫の不倫で薄くなっている

 

 

それぞれの相談者には、お子さんやご両親ご兄弟、友人知人がいるわけです

 

しかし、それらの存在が夫の不倫を境にかなり薄くなっている

 

相談者自身は意識してそうなっているわけではなく、夫の行動が気になり
他の人間関係にまで頭が回らなくなっているのです

 

その心理はよくわかります

 

 

自分を心底心配してくれている人間は誰なのか

 

 


私の相談者もほぼ皆さんそういう状態で来られますが、視界を拡げる作業を

行うのです

 

  • 『あなたの事を一番理解してくれているのは誰ですか』
  • 『あなたの事を一番心配してくれているのは誰ですか』
  • 『あなたの事を一番見てくれているのは誰ですか』

 

という質問の答えには、夫という相談者はいるはずもありません

 


仮に夫だとしても、今となっては過去形の人間です

 

 

そこに、自分だけが夫を思っている、夫を信じている、夫をわかっていると
アンバランスな事を言っている事に気が付いてもらうのです

 

決して夫が自分にとって一番頼りになる存在ではない

 

 

決して夫が自分にとって一番頼りになる存在ではないと、認識してもらう
わけです

 

  • 『私を思ってくれている両親のために弱ったままではいけないと気が付き
    ました』
  • 『子供の事を忘れていました、こんなに情けない母親ではいけませんね』
  • 『夫は今となっては私の敵でしかありません』

 

という言葉が出たら、自分自身覚醒した証拠です

 


夫と自分だけを視界に入れていた自分から、もっともっと登場人物を増やす
のです

 

世の中の一人としてやるべき事をやる

 

 

その作業を続けているのが私の相談者です

 

相談者仲間や、相談者のお子さん同士も知り、相談者の夫の事も情報交換を
している中で、

 

『夫と私だけと考えていた自分がいかに狭い世界にいたか』

 

と心の底から気が付き

 

『私は世の中の一人としてやるべき事をやる』

 

という事を決意するのです

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。