公開日 2017年4月21日 最終更新日 2021年5月16日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとっての
夫婦と、夫にとっての夫婦は不倫が発覚する前は大差はないと思っていた、いや
同じと思っていたはずです
目次
夫婦で進む方向は同じで意思の疎通は取れているという勘違い
- 『私も夫の事を理解していて、夫も私を理解してくれている』
- 『夫婦で進む方向は同じ、意思の疎通は取れている』
- 『何を言ってもわかってくれるし、私も夫の言う事はわかる』
という感覚でいたはずです
それが夫の
- 『もうお前にはこりごりだ』
- 『前から離婚したかった』
- 『お前が結婚したいというからしただけだ』
という、青天の霹靂の言葉を聞いて、その思いは吹っ飛ぶわけです
もちろん、それまで普通に過ごしてきた夫婦から、そんな事を言われたら
誰だって夫婦の根幹が崩れるような気持になるのは当然です
夫婦が必ずしもお互いに理解しあってきたかと言えばそうでもない
しかし、その中でよく考えてみるとそれまでの夫婦が必ずしもお互いに理解
しあってきたかと言えばそうでもないのです
『そろそろ家を購入した方がいいんじゃない、子供も大きくなるし賃貸だと
もったいないし、私の実家の近くなら何かとフォローしてもらいやすいし』
という妻に、夫は結果的にはウンと言ったとしてもそのウンには
『オレが反対してもしつこく聞いてくるから、ウンと言った方が楽』
という心理が働く事は全然めずらしくないのです
面倒だからウンと言ったのを理解しあっていると決めつけている
‘ウンと言った夫‘
と
‘ウンと言わせた妻‘
ですが、かたや面倒だからウンと言ってかたやお互いに理解しあって決めたと
思っているという現実があるのです
それがダメと言っているのではなく、夫婦なんてそういうものという事を
知る事が大事です
否定していない事=肯定している勘違い
自分が都合よく考えていて、ただ夫が
‘否定していない事=肯定している‘
という事も少なくないわけです
これは夫婦の中で折り合いをつけているという証拠です
違う人格の男女が一緒に住んでいれば、衝突も相容れない事も多々出てきます
それをいちいちケンカしていたら疲れてしょうがないから、そこは知恵として
ある所で妥協しているのです
夫婦のイメージをよく見過ぎていた事実に気が付く
そういう夫婦という関係を失望しても意味が無く、折り合いをつける力がある
と考えるべきです
その中で起こった不倫には、夫婦のイメージをよく見過ぎていた事実に気が付く
転機でもあります
『私と夫の実力の中で不倫が起こっている、実力が無いのに慌てている自分が
いるだけ、もっと冷静に対処する自分の実力をつけるしかない』
という転機です
不倫しているバカな夫の実力を上げるのは、夫しかできないのです
不倫をやめさせるのではなく不倫に毅然と立ち向かう事
自分ができる事は、
‘自分の実力を上げる事‘
しかありません
実力というのは不倫をやめさせるのではなく、不倫に毅然と立ち向かう事です
その妻の姿を見た先に、アホな夫が
『オレは本当に迷惑をかけた、情けない男だ』
という自戒が芽生える可能性があるのです
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