公開日 2017年7月2日 最終更新日 2021年3月17日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとって夫の存在
は一体どういうものなのか
それまでは生活を共にしてきている一家の大黒柱という存在です
その夫がいきなり
『もうお前とは無理だから、別れてくれ』
『何を言っても無駄だ、俺は決めたから』
『早くしろよ、いい加減にしろ』
という態度で多くの罵声を浴びせてくるように変貌するわけです
その夫を見て
『いきなりどうしたの、あなたがそんな事を言うなんて』
『私が悪い所は直すから、早く元に戻って』
『ごめんなさい、私がわかってあげていなかった』
というスタンスになるわけです
その心理には夫は自分のせいでおかしくなったという刷り込みを自分で自分にして
います
そのロジックの大元には夫が大黒柱という大前提があります
しかし、夫を細かく考えると経済的役割は大黒柱でも、モラルや倫理観、道徳観に
ついて、家族の模範どころか背信行為をしているのです
つまり、妻にとっての大黒柱という意味は極論すると
’お金を入れてくれればいい存在’
に絞られてもおかしくありません
もちろん、相談者も最初は愛だの気持ちだのがあると言いますが、ブス女とのバカ
ぶりを知ると、夫をただ愛していると言っていた自分が心底恥ずかしくなるのです
その夫の役割や立場を知るのが夫の不倫に隠された本質の問題です
ただ一家の大黒柱にしていた自分の甘さに気付くのが私の相談者です
『私はただ夫は自分を守ってくれる存在としか考えていませんでした』
『夫は私にとってどういう存在かなんて深く考えた事はありませんでしたが、不倫を
されてわかってくる事がたくさん出てきました』
という、盲目的かつ服従的な妻を続けていた自分が、今考えても恐ろしいという心境
になるのです
そこには夫がいれば大丈夫、安心、心配なしとしていた自分では全然話にならないと
いう感覚を持つ転機があるという事を意味するのです
結婚した時には、お互いに力を合わせて頑張れば何とかなるという気持ちでスタート
したはずです
しかし、時間の経過と共に想定していない事が起こるのも人生です
その一つに、夫の背信行為である不倫があるのです
その時に、自分が眠らせている力やパワーを出さなければピンチがチャンスにならない
のです
私が相談者にいつも言うのは、
『夫を変えるのではなくあなたが変わる事ですよ』
という事です
言い換えると、夫の存在を今までの自分の都合よく考えていたイメージで捉えるのを
やめて、現実のサイズの夫として見る自分に変えるという事です
自分を変えるという事は昨日までの記憶に頼るのではなく、今日以降の自分の行動を
どうするかにかかっているのです
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