公開日 2017年7月5日 最終更新日 2021年2月18日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の心の中に
常にあるのは、夫といいますか男に対する疑問です
『夫は何で不倫なんてするのでしょうか、何がしたいのでしょうか』
『夫は不倫をしてこれからどうするつもりでしょうか』
『家族や夫婦をどう思っているのでしょうか』
『私には理解できないです、夫はどういう気持ちなのでしょうか』
『夫の事がよくわからなくなってきました、私は騙されていたのでしょうか』
というような言葉が出てきます
その言葉の裏には
‘自分が普通で夫はおかしい‘
という歴然とした差があるから生まれる疑問です
確かに非社会的行為をしている夫ですから、まともなはずはありません
しかし、それはあくまでも社会のルールという人工的なものを守っているか
どうかという基準で照らし合わせているわけです
しかし、少し見方を変えますと夫は単純に
‘妻以外の女とやりたかった‘
という性欲を形にしているのです
もちろん、いいはずがありません
しかし、これは性欲という本能ですから、正しいとか間違っているという話
ではありません
ただ、こらえ性がない、意志が弱い、辛抱や我慢足りないという状況です
その夫を普通ではないと思うのは、あくまでも社会性がないという点です
しかし、そもそも社会というのは人間が作り上げている人工物で、その前に
夫の生き物としての行動をどう考えるかです
『夫も体よく私のせいにしているけど、結局はこのブス女とやりたかっただけ』
『夫は言い訳がましい、この女とやりたかったと言えない情けない男』
という心理状態になる事が大事です
自分はまともで夫はおかしくなったのではなく、夫も人前ではまともを演じて
いて、ブス女の前では性欲を丸出しにしているこらえ性のないバカな男です
つまり、夫についての疑問を持っているうちは、社会性をいつも持っている夫の
イメージしかないのです
自分が夫をよく見過ぎているからこそ、疑問が生まれるのです
よく考えてみれば、夫の事をどれだけわかっているのかと聞かれ自信を持って
『私は夫の事をすみずみまでわかっている』
と答える人は殆どいません
もし答えたとすれば、思い込みの激しい人か夫に騙されている人です
その中で、夫に疑問を持っているのは、ある程度夫の事をわかっていると自負
している人です
しかし、夫は社会性と自分の性欲の世界を使い分けている事を知らないのです
そこにカウンセリングで、現実を知るアドバイスをするのです
私の相談者が
『夫の事は全然わかっていませんでした』
『私の知っている夫はほんの一部だったんですね』
『私に見せる姿が全部じゃなかったんですね』
と、その感覚こそが普通という事を知ってもらうと、表情がすっきりとすると
同時に、夫の事を掘るより自分を掘るという意識に変わるのです
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