公開日 2017年8月15日 最終更新日 2022年5月30日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の不倫に悩んでいる相談者の心理を読んでカウンセリングをするわけですが
その中で、多くの相談者はこの不倫に間違っている思考を持っている事を強く感じる
わけです
それはどういう事なのかをお話しします
目次
夫と自分の関係性がよくわからなくなっている
不倫という状況は、どうしても夫と自分の関係性がよくわからなくなっているのです
不倫は加害者の夫が被害者面をして、妻である自分が被害者なのに加害者意識がある
のです
それは、ほとんどの相談者が同じような状況です
そういう勘違いをしている相談者に
『夫はどういう存在なのか』
という事をカウンセリングの中で質問します
- 『とにかくいてもらわなければいけない、私一人では生きていけないです』
- 『夫の事を愛しています、大事に思っています』
- 『とにかく早く帰ってきてもらいたいです、何とかしたいです』
という思いが出てきます
その言葉はまるで、雪山とか海外で遭難やトラブルに巻き込まれた夫を待つ妻の
ようなものです
しかし、夫は目の前にいますし全然ピンピンして不倫しているわけです
そこに、多くの相談者の夫の捉え方のズレを説明します
俺が何しようと妻には関係ない、俺が偉い
夫はといえば
- 『女も家庭も両方うまくやっていけばいい』
- 『俺が何しようと妻には関係ない、俺が偉いんだから』
- 「俺がいなければ何もできないんだから、言う事を聞いていればいい」
という俺様の態度しかないのです
その夫に対し、妻である相談者が安否確認のように不安がるのはおかしな話です
この状況では、
- 『ふざけるな、そんな事が通ると思うな』
- 『夫婦で隠し事するなんておかしい』
- 『私が一番嫌いな事をしているよね』
という思いが出てしかるべきです
加害者の夫が被害者面して、被害者の妻が加害者意識を持っている
加害者である夫が被害者面して、被害者である妻が加害者意識を持っているのです
そのいびつな心理状態を、カウンセリングで矯正するのです
相談者が、忘れていた被害者の感覚を取り戻してもらうと
- 『私が悪いとばかり思っていました』
- 『私がおとなしくしていればいつかは良くなってくれるのではと思っていました』
- 『私には何もできないと思っていました』
という、自分を見失っていた思いが出てくるのです
そこには自分がどこかで夫婦という形式にこだわるあまり、〇×の分別がつかなく
なっている事を知るのです
夫が悪事を働いて何もできない妻でいいはずがない
夫といっても、人に迷惑をかけているのであればそれを放置する妻なんてあり得ない
のです
そこに夫婦の形骸化があるわけで、社会に身を置く夫が悪事を働いている事に何も
できない妻でいいはずがないのです
夫婦は夫婦でいいわけですが、夫の不倫と交換条件にその形式を保とうとしている
自分をやめるのです
夫の不倫で夫婦がだめになるのであれば、しょせんそれまでの夫婦なのです
加害者と被害者が夫婦に存在しているという現実
それを諦めずに不倫に対処して、なおかつ夫婦を続ける事の意味を私の相談者が証明
しているのです
その中で理解しなければいけないのは、加害者と被害者が夫婦に存在しているという
現実です
夫婦であれば何でも共感や共有するというのは、何も問題がない夫婦の事です
しかし、夫の不倫が起こった夫婦で看過できる関係なんてあり得ない
慰謝料の対象は陰に隠れているブス女だけではない
夫婦と言えど、何でもかんでも許される関係ではありません
‘加害者である夫と被害者である妻‘
という現実に目を背けてはいけない
夫婦の中で、日本のルールでは慰謝料請求をする側される側が存在するのです
慰謝料請求する対象は、何も陰に隠れているブス女だけではないのです
それを多くの相談者がわからないまま、単に
- 『夫婦で分かり合えるはず』
- 『夫婦なんだからもう一度やり直せるはず』
と、被害者と加害者の構図をスルーして先走るのです
それが、自分を苦しめる一番の原因です
夫婦は世の中の秩序を守った上での関係
しっかりと夫婦の仲の前に、世の中のルールを適応させなければいけない
夫婦は、あくまでも世の中の秩序を守った上での関係です
それを破っている夫に、妻が毅然と戦う意識がなければいくら夫婦を名乗っても
ちゃんチャラおかしいのです
『私は妻の前に被害者という意識を持たなければいけない、罪を償わせた後に妻
という立場がある』
という順番にするのです
それを数多くの私の相談者がそれまでの加害者意識を入れ替えて、しっかりと
被害者の自分と加害者の夫の構図にしているのです
夫の言いなりである事さえもわかっていなかった
そして、夫とブス女には自分が最大限納得する迄償いをさせる行動を起こすのです
そこから、自分の人生が大きく変わる事を知ります
『私は夫の言いなりである事さえもわかっていなかった、もう絶対に昔になって
戻りたくないし、戻ってはいけない』
という信念が出てくるのです
この不倫という思いもよらなかった苦しみには、今後の自分の人生がかかっている
それを、多くの相談者がヒシヒシと感じているのです
その苦しむ根源には、
‘加害者の姑息な演技‘
があるのです
悪事を犯した人間は罪を軽くしたい
私が多くの相談者に、
『夫やブス女と自分をあるべき姿にすることが大事です、最初からそれを歪められて
いるのですよ』
という事をお話しします
何でも、悪事を犯した人間は、
‘罪を軽くしたい‘
わけです
もっと言えば、罪を犯した事実を隠したいのです
手っ取り早いのが、
‘責任転嫁‘
です
それを夫とブス女が結託して、妻のせいにしているのが不倫です
それをカウンセリングで具体的に説明すると、相談者にも希望が出てくるのです
それまで、夫の言葉や態度で自分を加害者にしていたのです
からくりをカウンセリングで理解してもらう
それは、悪人二人の計算された落とし穴であって、真実でも何でもない
自分がこんなにも苦しんで懇願しても、夫は反省もなければ改心もないのです
そのからくりをカウンセリングで理解してもらうのです
- 『私がいくら頑張っても、夫は私を責めるだけだったのはこれか』
- 『私が悪い事にして、このまま不倫を続けようとしているバカ二人を許さない』
- 『悪いのは私ではなく、この二人と言ってもらえて本当に勇気が出た』
という、世の中を味方にした心境になるのです
そこから、本当に被害者としてあるべき
‘悪をくじく‘
という、行動に変わっていくのです
そこから、自分を責めるなんてバカな事は絶対にしないのです
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