公開日 2017年9月24日 最終更新日 2021年1月13日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、私がカウンセリング
を長年続けている中で常に考えているのは、これから相談者がいかに希望を持って
人生を進める事ができるかです
言い方を変えると夫の不倫をやめさせる事ができるかとか、修復ができるかという
事ではないという事です
夫の不倫をやめさせる事ができる人間はこの世に存在しないわけで、弁護士であろう
が警察であろうが無理なのです
つまり、夫とブス女の少なくともどちらかがやめる意思を持たない限り無理なのです
また、修復という言葉も相談者の口から毎日のように出てきますが、そもそも修復
という状態というか定義は何なのか
イメージ的には昔の仲の良かった頃にまた戻るとか、夫と二人でまた一から初心に
戻って夫婦を頑張りたいというようなものかもしれません
しかし、過去に戻る事はできませんし、夫を以前のような夫として見る事も出来ない
はずです
修復とは、できない二つの事を追い求めようとするようなものです
そういう相談者が漠然と考えていたり非現実的に考えている事を、形だけ寄り添って
も意味がないといいますか、カウンセリングでも何でもなく、ただの偽善でしかない
のです
それよりも、
‘夫の不倫ごときに私は負けない‘
という強さや丈夫さを身に付けてもらう事がこれからの人生に必要なのです
そもそも夫は、相談者にとって良くも悪くも一番人生で感情を動かされている人間
なのです
その夫にいい事だけでなく悪い事が起こっても
『そもそもこれが夫婦という関係、私が逃げてどうする』
『こういう事もあるのが夫婦、それくらい腹を決めて結婚したはず』
という決意を作るのがカウンセリングです
そこには不倫をやめさせるとか修復など、自分のテクニック的な思考や妄想のよう
な事を考えている自分を捨ててもらうのです
『そもそも自分の生き方の転機が来ています、離婚するかしないかは自分が決めれば
いいですし大した事ではない、それより自分の意思を優先させる生き方をするのです』
『夫の不倫をただ嘆くだけの人生にするのか、自分を取り戻すチャンスと考えるのか』
と、カウンセリングを相談者自身の変革の場としてとらえてもらうのです
すると相談者は
『夫をどうにかしたいとばかり考えていました、自分の事をすっかり忘れていました』
『自分が変わらなければいけないのですね、夫は私ではないですもんね』
『私ができる事は私の事ですよね、夫の事は夫しかできませんよね』
と、頭の中で曖昧にしていた行動範囲をしっかりと確認するのです
そこからなるべく自分ができる事だけに集中したり、取捨選択する行動を心がける
ようになるのです
夫を変えようとしたり夫婦の仲を良くしたい事ばかりを考えていた自分から、もっと
自分を強く丈夫にする体質改善に関心が向くのです
そこから湧き出るパワーは、小さな事を考えている自分から、もっと可能性を拡げて
いく自分に変わっていきます
夫の不倫には許せない、放置しておけないという一心でまっすぐな行動に変わり、
夫には媚びないし、すり寄らない毅然としていくのです
そこに夫婦の形だけの関係や周りの目を気にしない、自分の人生を作る意欲が出て
くるのです
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