公開日 2017年9月26日 最終更新日 2021年3月16日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、そもそも夫の不倫を
どう考えるかという事は大きなポイントです
夫の事は大事な人間ですが、それが故にこの裏切りが許せないわけです
要は夫婦について自分の大事に思う気持ちと夫の思う気持ちのギャップに苦しむ
わけです
そのギャップというものは、夫は不倫をして初めて
『やばい、傷つけてしまった』
という意識が出てきます
それまでは
『何とかなるだろう、わからければいい』
『俺がよければいい、そういう時間もいる』
と、自分の勝手な解釈とローカルルールを作っているのです
その夫の無責任な意識から生まれる不倫を妻としてどう捉えるかは、そもそもの
夫婦についてどう考えるのかという事と同義です
つまり不倫の現象にだけ頭がいってしまいがちですが、実は今までの夫婦そのもの
を見つめる事が非常に需要です
多くの相談者は
『今まで問題もなく来ていた夫婦でした』
『何でこんな事が起こったのか今でも不思議です』
という言葉が出てきます
しかし、時間が経ってからもう一度振り返ってみると
『よく考えると昔夫がおかしくなった事を思い出しました』
『夫に一度だけうそをつかれて、この人許せないと思った時がありました』
など、漠然と何もなかったという記憶から、単に都合よく忘れていただけの自分に
気が付くのです
それは多くの相談者に共通している事で、あまりにも今の不倫の衝撃が大きすぎて
以前のトラブルが大した事ではないと思っているのです
そういう錯覚を起こしている相談者を客観的にしてあげる事が大事です
夫婦の過去を美化している自分や、夫の不倫を忘れたいという自分にさせないよう
現実を捉えてもらうのです
夫と自分は日々の会話や接触の積み重ねで成り立っている、自動的に夫婦になって
いるわけではないと感じるのです
夫婦を漠然と考えていた自分から、いつ夫婦でなくなってもおかしくないという位
の関係性に変えるのです
夫の不倫はただ夫婦をどこかで他人事にしていた自分を戒める宿題と思って、全力
でその宿題の答えを自分の行動で出すだけなのです
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