公開日 2017年12月8日 最終更新日 2021年3月4日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、私にとってカウンセリング
は何かをお話しします
私にとってカウンセリングとは職業とか仕事という概念はありません
私にとってカウンセリングは
`生き方そのもの`
です
これは冗談でも何でもなく、一日24時間365日カウンセリングをしているのです
それは、相談者の苦悩にカウンセラーとして日々対峙するのは、仕事と言う概念では正直
受け止めきれないという事を体でわかっているからです
カウンセラーを始めた時に、私がまず考えた事は
『人の役に立たなければ意味がない』
という事でした
人の役に立つという事は、つまり真剣勝負でなければその苦しみを軽減できないのです
片手間とは言いませんが、業務的にこなすような対応で相談者と接していて、生き地獄の
ような思いをしている相談者には、正直
『私の苦しみはわかってもらえない』
と映るのです
それでいいはずがないのです
そもそも相談者の抱えている悩みは言葉にできないわけですから、こちらがその苦しみを
どういうものかを解きほぐしてあげる技量がいるのです
『そうです、そういう苦しみです、今まで自分でも言い表せなかったのですが言われて
納得します』
『わかってもらえて本当にありがたいです、それを今までずっと悩んでいました』
と、相談者が感じているだけで言葉が出ない状況をしっかり表現してあげる事が大事です
その状況を作るにはカウンセラーが相談者の心情理解を常にしている努力が不可欠です
私は朝起きると、
『あの相談者は多分こう思って悩んでいるはず』
『昨日のアドバイスで少しはわかってもらえたはず』
『今日は女との対決ですごくアドレナリンが出ているはず』
など、すぐに頭に複数の相談者の心理を思い浮かべて一日の始まりがあります
それは、相談者の事を常にイメージしているからです
朝昼晩の中でいろいろと移り変わる相談者の心理を読むのに、仕事と思ってやっていると
その読む気持ちが途切れてしまうのです
もちろん四六時中相談者の事を考えるのは大変です
しかし、それをやらなければ相談者を引き上げる事ができませんし、苦しみを一度知れば
その苦しみを放置する方が苦しくなるのです
自分の人生を何に使うのかと言った時に、自分のために使うのは当然です
しかし、自分のためだけに使う人生ほど空しい生き方はありません
なぜなら、自分のために使っても時間もエネルギーも余ってしまうのです
そして何よりも、自分のためだけに生きると孤独になってしまうので、誰かのために自分の
人生を使うという事を選んだのです
もちろん、どれくらい使うか程度の問題はありますが、私はそういう人生を選んだという
だけです
それも自分の選択を自分の意思で行っている
とにかく強くて丈夫な状況にしてあげなければ、相談者も周りの人も不幸になるだけです
たかがカウンセリングされどカウンセリングですが、自分ができる事を全力でやっている
自分を続ける事で、少しでも助かる人がいれば自分の人生に意味があるという信念だけ
なのです
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