公開日 2017年12月28日 最終更新日 2021年2月17日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、どうしても自分の中では夫の
事を許すから不倫をやめて欲しいという心理が出てきます
その気持ちは何を表わしているのかと言えば、
‘夫と離れたくない‘
という気持ちです
それはよくわかりますし、そう思うのは当然です
しかし、その気持ちこそが大きな落とし穴でもあります
なぜなら、夫と別れたくないという気持ちが不倫に対して目をつぶるという判断になって
いるという事ですから、そこから夫がシレっとうそついて不倫をやめたふりをして水面下に
潜ってしまったらどうするのか
要は夫の不倫を一時に気の迷いと考えているところに問題があるのです
そう考えるのは無理もありませんが、よく考えてみれば何でも一時の気の迷いが継続する
から問題になるのです
そもそも、不倫は夫婦でもない男女のSEXです
その状況を一時の気の迷いで終わらせる事ができる人間はそうそういないわけです
それを相談者である妻は、夫を過度に強い人間と見ているのです
そうでなければ、
『今回だけは許すから戻ってきて』
という表現は出てこないのです
そういう事を考えていないのは無理もない事ですが、現実には夫の不倫を経験した時こそ
‘夫の弱さをとくと見る‘
覚悟がいるのです
そこにあるのは、真の夫婦を作るという気概です
それまでのいい所を中心に集めて暮らしている夫婦から、負の夫、黒夫を見る事でこれも
夫婦という感覚を持つのです
もちろん、決してやりたい事ではありませんが、これは夫婦の現実ですから逃げるわけに
行かないのです
その状況を経て初めて夫婦というものが他人の集合体という事を知ります
そこから、過剰に夫に頼っていたり、よく見ていた自分を馬鹿らしくなるのです
人生では、自分に呆れる場面が絶対に必要なのです
夫に守ってもらえれば人生安泰などと、バカな事を考えていた自分に喝を入れるのです
それ位、自分が自分をわかっていなかった事を知るのです
夫の前に自分を知る事、いや人生はその事で精一杯なのです
夫に何かと理解をしてもらっていると思い込んでいた自分の妄想を捨てる
運命の人とか、こんな人はいないとか、私の中では一番の男なんて思っている勘違いを
葬り去るのです
たまさかある縁で結婚した男という程度で丁度です
その現実的な思考こそが、これからの夫婦にしっかりとした軸を作るのです
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