公開日 2018年1月18日 最終更新日 2024年2月25日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気や夫婦問題に悩んでいますと、多くの時間やエネルギーを費やしてしまい
いい加減その状況に疲れて
‘旦那どうでもいい‘
という思いにも駆られてきます
もちろん、結婚した時は婦は当たり前のように死ぬまで看取るまで続くものと思って
いたはずです
目次
夫が不倫すると自分の人生が狂った感覚になる
夫の不倫に自分を責めてしまう
その夫がおかしくなると、自分の人生が大きく狂ってしまったという感覚になるのです
『何でこんな事になったの、夫が言うように私が悪かったのかも』
『私がもっと優しくしていればこんな事にはならなかったかも』
『もう少し優しくしていれば、不倫なんてしていなかったかも』
と、自分がおかしかったのではと、自分を責めてしまうのです
しかし、よく考えれば狂ったのは夫婦ではなく夫だけです
自分もおかしくなっているという感覚はいわゆる被害妄想なのです
その実態を理解するには、多くの場合は時間がかかるのです
なぜなら、夫と自分は一心同体、運命共同体という位に一体化させているのです
もう少し言えば、夫なくして自分は生きていけないという感覚です
何でこんな男と結婚したのだろう
しかし、その反面自分の思いが通じない夫に対して、
- 『こんな人とは思わなかった』
- 『何でこんな男と結婚したのだろう』
という思いが出てくるのです
自分が悪いという思いもあれば、夫に対しての怒りも沸々と出てきます
そういう思いも混在して、自分で自分の身動きが取れなくなっています
夫の言動に振り回されてしまう
その中で、自分がしている事と言えば
- 『お前にはもう何も愛情はない』
- 『俺にはもうかまうな』
- 『早く離婚してくれ』
- 『とにかく俺は一人になりたい』
という夫をおっかなびっくり見るだけです
そういう事を言っている夫は、陰に隠れるブス女にいろいろせっ突かれているのです
しかしそれを知る由もない妻は、何かアクションを起こせるわけでもなく、悶々と
してしまっているのです
それでは自分の夫婦にも自信はありませんし、自分にも自信なんて出ないのです
夫の不倫が苦しい原因
夫の不倫が出れば、誰でも苦しいのは当然です
なぜなら、あるべき姿の夫がそこに無いからです
しかし、アホな事をしている夫が現実ですから、どこかで妻が開き直る必要があります
カウンセリングではそういう、いい意味での
‘夫はどうでもいい‘
という感覚を持ってもらうのです
と言いますか、相談者自身がそういう境地になっていくのです
それもこれも、苦しい思いをしているのは自分の夫への見方が固定化していたからと
気付くからです
それ位、自分で自分を高める方向に人生の舵を切る事が大事なのです
そこから、自分の人生を
- 『私の夫への価値や見方が変わった、でも全然苦しくない』
- 『私は夫を過大に見ていただけ、これが実物大の夫』
- 『私が強くなればいい、それだけの事』
という意識で臨む転機になります
夫の不倫になにをすべきか
ある時突然発覚した夫の不倫に、最初はなす術もなく悩んでしまいます
しかし、そこからじっとしていても何も変わらないどころか、ますます状況は悪化する
わけです
そこに、妻としてなにをすればいいのかを解説します
自分の生命力を見直す
まずは、夫の不倫に対して
‘自分の生命力を見直す‘
事です
とにかく過剰に夫婦での人生を描いているというか、
‘夫なしでは生きていけない‘
位に考えていた自分の甘えを取るのです
夫はいつまでも一緒ではないわけで、夫だっていつかは死ぬのです
もちろん、すぐにこの世からいなくなる事は想像できなくてもいつかはそうなるわけです
自分が先ならいいですが、夫が先であればそこから自分はどうして生きていくのか
そう考えれば、どこかで夫への余剰な寄り掛かりを消す必要があります
そこは夫への愛情や気持ちの減退というものとは違って、夫婦を適正な距離感にする
イメージです
そこには離婚ではなく、戸籍はそのまま
『夫なんてどうでもいい、私は私の意思で人生進む』
という一歩自分から踏み込む意識です
夫からの精神的自立
そうすると夫と自分をどこかで一体化させていた自分が夫の動きにつられたり連動して
いないと不安になっていた事に気付くのです
夫はそういう寄っかかってきた妻を、心のどこかで負担には感じていたのです
しかし、それで不倫をしていい理屈は通らないのです
すべきは夫との精神的独立であって、決して離婚やさらなる愛され妻などというバカな
態度ではないわけです
その不倫を妻としてすべき事をし、しっかりケジメをつけた上で
『旦那なんてどうでもいい、ATMと思えばそれでいい」
位の自分が、自分にも夫にも対等に義務と権利を持てる関係になるのです
それを作るのはもちろん簡単な事ではありません
しかし、そもそも結婚した時に
『お互いを高め合う関係でいたい』
と思っていたはずです
しかし、今の現実は高め合うなんてあり得ないのです
ダメなものはダメを行動にする
なぜなら、真摯な気持ちやリスペクトなんんてどこかに飛んでしまっている
それを取り戻すには、
`ダメなものはダメ`
を言ったり行動しなければ、倫理もクソもない何のための夫婦かわからない関係にしか
ならないのです
その考えが戻れば、夫に精神的に依存している自分はいないのです
夫からは生活のためのお金さえ取りあえずは入ればいい、位の強さを取り戻すのです
そういう厳しさがなければ、夫婦なんて底の底まで転げ落ちてしまうのです
誰も助けてくれない代わりもしてくれない
過剰な期待や思いが実態と乖離させる
夫婦なんて誰も助けてくれるわけでも、誰かが代わりをしてくれるわけではない
頼れるのは自分の生命力、それ位の気概が全ての状況を好転させるのです
夫婦は、あくまでも人為的に法律化された関係でしかありません
夫婦に勝手に過剰な期待や思いを盛り込めば、実態と乖離するのは当然です
夫婦は当たり前ですが、自分と自分以外の夫で構成されているだけです
その中で夫の不倫が起これば、どの夫婦でも妻である自分がどうにかするだけなのです
信頼しても信用するな
その自分ではない夫の行動や考えを、自分が都合よく考えてはいけないのです
‘信頼しても信用するな‘
というように、夫に対してのいくらかの疑いも必要なのです
人間何でもそうですが、信じたいと信じるは違うのです
逆に夫には期待もしてなければ信用していない位の自分でちょうどいいのです
そういう見方をしていると、何か夫が自分や家族に何か役に立つことをすれば
『たまにはいい所もある』
と、プラスの見方も出てくるのです
不倫夫は衣の多いエビフライか張り子の虎のようなもの
夫との夫婦を
- ‘最低化‘
- ‘最軽量化‘
- ‘最小化‘
にするのです
それまでの夫婦というか夫は、
‘衣の多いエビフライ‘
‘張り子の虎‘
のようなものです
衣を取ると、
『え、何なのこれ、こんなに小さいの』
という中身が出てくるエビです
顔つきは怖くても、結局作り物の虎ですから
「こんなものでビビると思っているの」
と、指でつつけば首が動くだけの置物です
不倫脳夫は、それ位に映るような存在です
もちろん、何も役に立たないわけではない
経済的な役割や父親としての使命は、依然としてあるわけです
そこに
- 『この男にも私にも、家族を扶養義務がある』
- 『私にはしょうもない男でも、子供にとっては唯一の父親』
という思いを、しっかりと持つのです
娘にもATMと思えばいいじゃないと言われました
それはまさに
‘夫のATM化‘
に他ならないのです
何もこれは、相談者である妻だけが思っている事ではありません
私の相談者でも、
- 『娘にもATMと思えばいいじゃない、と言われました』
- 『親にはお金だけは払わせなければいけない、と思っています』
という思いを持っているのです
そういう、自分を取りまく人の気持ちを聞けば
- 『私が夫に執着している事が一番いけないんだ』
- 『もっと自分が夫を見下す位の自分にならなければいけない』
- 『何を言っても、私が強くならなければいけない』
という信念が出てくるのです
まとめ
夫の不倫が発覚すると、どうしても最初は茫然自失の状況になります
右も左も上も下もわからない状況から、何をどうすすればいいかをカウンセリングで
具体的にアドバイスするわけです
その中には、気持ちの面と行動についての両面でお話をしていきます
やはりどちらかだけでは不十分で、両方のアドバイスをする事で相談者の状況も変わって
いきます
その中で、
‘夫の見方‘
を変える事が大きなポイントになってきます
自分を責めていた状況から、不倫の当事者である夫に対して
『自分や子供にとって、どうでもいい存在になってきた』
という位、夫を小さくする事で夫婦や人生観が好転していきます
それまでどうしても夫を変えたかった自分から、
『自分が変わればいい』
という事に気付いてもらうのです
カウンセリングで変えるべきは、
‘夫の存在意義‘
なのです
You Tubeでの解説もありますので、併せてご覧ください。
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