公開日 2018年1月21日 最終更新日 2024年2月26日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、夫には何をしても言っても
通用しないという諦めが出ている方が少なくありません
『うちの夫は頑固ですから、一度言い出すと絶対に曲げません』
『一度キレたらもう手がつけられません』
『本当に自分勝手ですから、私が何を言っても通用しません』
『口が立つので言い返しても負けてしまいます』
というように、
`自分は夫にはかなわない`
という思い込みが激しいわけです
ここで敢えて思い込みというのはワケがあります
そもそも夫婦になったのも、自分が選んだ相手です
クジ引きで決まったわけではなく、自分なりに見定めた男が夫です
その夫が自分ではどうしようもない存在になっているとしたら、それは自分が夫を野放しに
しているだけです
『そんなつもりはないですが・・・』
『私の方が強かったんですがいつの間にか・・・』
という感覚です
しかし、夫婦の関係で上下に近い感覚があるのは夫が強いというよりも自分が勝手に弱く
なっているのです
心のどこかで夫を保険化して
『私の人生はもうこれで安泰』
『もう何も心配はいらない』
とタカをくくっている自分がいなかったか
私が相談者とお会いすると、多くの方が
`夫に承認をもらう人生`
になっています
不倫されても
『お願いやめてと言っても聞いてくれません』
『私が下手に動たらが怒るはずで、どうすればいいかわかりません』
というまるでミスをした部下が上司の顔色を窺って生きている様と同じです
上司に承認をもらうのが部下ですから、その上司に承認をもらう事を必死に考えて
いる自分に気が付いていません
そうなるとカウンセリングは夫婦についてではなく
`いかに上司に怒られない部下になるか`
を聞きに来ているようなものです
そんなバカな事は無いのですが、現実はそういう相談者が殆どです
その夫の部下に成り下がっている相談者を見ると、ハッキリ言って女性の魅力はない
わけです
ここで言う女性の魅力とは美しさとか優しさではなく、凜としたたたずまいの事を指す
わけです
不倫している男にビビって生きている妻にその毅然とする背筋の伸びた姿は皆無です
甘ったるい優しさや弱さが全面に出ているだけで、そこに夫やブス女が舐めているのは
容易に想像できるのです
相談者が非常に自分で自分を落としている事に気が付いてもらうのがカウンセリング
です
私の相談者は
『木村先生に厳しく言ってもらわなければ自分に甘く生きて、今でも夫の言いなりだった
と思います』
『最初はきついと思っていましたけど、自分が怠けていたからとよくわかります』
『夫を変えるなんてバカな事を考えていたというより、自分を変えるのが面倒だったんです』
と、自分が手を煩わせるのが嫌だっただけという自分を説明します
その説明こそがこれからの人生の
`やってはいけない事`
の自分の戒めになるのです
目次
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