夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者には離婚という
言葉を忌み嫌うという感覚が非常に強くあります
突然起こった夫の不倫ですから、その先に別居や離婚というイメージが出るのは絶対に
避けたいという心理が働くのは当然の事です
『とにかく離婚はしたくありません、やり直したいです』
『修復希望です、絶対に離婚はしません』
『離婚するのはあり得ないと思っています、できれば元の仲のいい夫婦に戻りたいです』
という言葉でを離婚を自分から遠い位置に置きます
それはそれで防御本能が働いている証拠ですから、不思議な事ではありません
ただ、のその離婚を嫌がる中で修復とか元の夫婦というような表現を使っている自分の
曖昧さを理解しなければいけないのです
修復という言葉はどういう状態を指しているのか
実は相談者もわかっていません
いつも仲良く前を向いている夫婦なのか
不倫をした夫に何もなかったかのように過ごせるのか
そう考えていくと、自分が離婚を遠ざけたいがために単に修復という言葉を使っている
事に気付きます
その妄想に近い修復という実態のないモノを望む自分から、
`離婚しない`
という現実の状態を求める自分に変えるのです
離婚しないというだけでは、愛情も気持ちもない夫婦になるのではないのかと思って
いる相談者には
『愛情や気持ちはもらうモノではなく自分にあればいいモノ』
とお話しします
すると相談者は
『別に私も愛情や気持ちは特にありませんけど』
と返ってきます
という事は、夫からの愛情や気持ちをもらいたいだけの身勝手な妻という自分に
なるのです
そういう事を順番に整理していくといかに曖昧に物事を考えているのかという事を
自分なりに理解していきます
そして、そこから自分がより現実を捉えると
`修復`
ではなく
`離婚しない`
がピッタリくるのです
『離婚は離婚したい時にします、それまでは離婚しないで行きます』
という言葉が出てくる相談者の顔は夫婦や自分にやり残す事は絶対にしないという
気概に溢れているのです
そしてあれだけ忌み嫌っていた離婚が自分の将来における重要な権利とわかるのです
『夫には自分が一番いい時に一番いい条件で離婚する』
と、その行使する自分を楽しみにする位に変わるのです
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