〔世界一強い夫〕と思う自分が〔世界一勘違い妻〕と認めた先に笑顔がある

自分に勘違いしている

公開日 2018年3月9日 最終更新日 2021年10月28日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとっての夫は
もちろん一家の大黒柱というイメージが強いはずです

 

その中で、頼りになっていざという時には家族を守ってくれる存在というのは多くの
方が抱くイメージです

 

そのイメージを持つのは当然の事ですが、これが過度になると、不倫に関しても意志
が強いという大きな大きな勘違いを生むのです

 

オレが言い出したら変わらない事はお前が一番知っているだろう

 

 

  • 『オレが言い出したら変わらない事はお前が一番知っているだろう』
  • 『お前が何を言っても無駄だから、絶対に変わらない』
  • 『早く諦めてくれ、時間の無駄だから』

 

という夫に

 

  • 『うちの夫は一度言い出したら聞きませんから、もう戻らないと思います』
  • 『夫は絶対に自分を曲げない人です、私を嫌いになったらそのままです』
  • 『夫ほど頑固な人はいません、もう無理かなと思います』

 

と、夫の言い分をそのまま私に説明します

 

自分がいかにアホな夫を世界一強い男にしていたのか恥ずかしい

 

 

私は相談者の夫の虚勢に負けている姿を、毎日見聞きするわけです

 

しかし、そこから真実をどんどん明らかにしていきますと、状況がガラリと変わって
きます

 

探偵を入れて調査してブス女にヘコヘコついてラブホテルに入っていく姿を報告書で
見たりラインでお子ちゃま言葉でブス女と会話しているやり取りを見ると

 

  • 『私とは全然違う態度』
  • 『こんな言葉で話すなんてあり得ない』

 

と、そのバカッぷりをたっぷり見ると、自分がいかにアホな夫を

 

`世界一強い男`

 

にしていたのか恥ずかしくて、穴があれば入りたくなる自分が出てきます

 

ブス女は夫の言いなりで弱い存在だと思っていたのが全然そうではなかった

 

 

 

その夫のチキンぶりを知ると同時に、それまでブス女は全然夫の言いなりと思って
弱い存在だと思っていたのが、全然そうではなかった事に遅ればせながら気が付く
のです

 

もちろん私から

 

『ブス女が引っ張っている親分で、夫は子分ですよ』

 

と言っていますが、それも世界一強い夫という幻想が自分を邪魔して頭に入りません

 

 

私は自分で楽な方に楽な方にしていただけです

 

 

そこから現実を捉えると、その幻想が幻想だったという事を認めざるを得ないのです

 

そこに勇気のある相談者が

 

 

  • 『私は自分で楽な方に楽な方にしていただけです』
  • 『自分でも怖いとか不安が先に立って夫を大きくしてしまっていました』

 

 

という言葉を率直に出します

 

その弱いふりをして、夫を大きくしていた自分を言葉にできている相談者が状況を打開
します

 

逆に言えば、強い自分を取り戻して弱い夫を弱いと見える自分になるという決意を
持つ
相談者が、笑顔を取り戻すのです

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。