公開日 2018年3月14日 最終更新日 2021年2月17日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、夫は自分にとって
大事な人間というのは誰でも思う事です
しかし、その大事という意味はどういう事なのか
相談者とお話ししていますと
『夫の事は気持ちがまだあります』
『夫には昔のいい思い出があるので』
『私にとっては大事な大事な人です』
という表現で、その存在感の大きさを出します
しかし、その状況から時間が経過すると
『夫に気持ちはありませんが、情けですね』
『夫はATMと一緒と思っていますから』
『夫は家にいる同居人です』
という表現に変わってきます
同一人物の言葉なのかという位、全然表現が変わるワケです
夫に対する意識が変わるからですが、ではどういう心理が働くのか
‘夫の大事さ‘
を気持ちや感情で捉えていた自分から、もっと物理的な存在として変わるのです
不倫が発覚して、どんどん事実が明らかになるとブス女との関係がいかにアホな
ものかを嫌というほど認識します
そこに自分が思い描いていた夫はいなくなります
どちらかと言えば、
『こんなにアホだとは知らなかった』
『正直ドン引き、何なのこいつは』
という思いです
夫は妻にそう思われるのをわかっているので、ブス女とのやり取りを必死に隠す
わけです
それ位、妻には見せていない幼稚さや情けなさをブス女に出しているのです
言い方を変えるとブス女が出させているのです
それまでの強くて頼りがいのある夫はそこにはいない事を知れば、気持ちや愛情を
注ぐ対象ではなくなるのは当然です
口では
『オレは一度決めたらもう変わらない』
『早くオレを楽にしてくれ』
『別にお前の事は嫌いじゃないが、もうムリだから』
と、エラそうに言っていた裏でブス女に
『〇〇に早く会いたい、会いたくて会いたくてガマンできない』
『〇〇の事をいつも考えている、気が狂いそう』
『〇〇がいつも思っていてくれているから、オレは頑張っている』
と言っている夫を知れば誰だって、興ざめするのは当然です
しかし、それを知ってこそ夫とブス女に毅然とする自分ができるのです
そこには多くの葛藤や苦しみを経てたどり着くわけですが、それこそ現実を見た
自分が
‘盲目的な夫への信仰‘
から脱却するのです
夫が大事と言うのは、感情だけでは夫婦は持たないのです
不倫は夫の役割を気持ちや愛情からと物理的、経済的価値に置き換える転機でも
あるのです
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