夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者からすると自分の
状況について夫の両親に話をしようかという思いが出てきます
そもそもの関係が良くなければ話すという思いは出にくいのですが、そこそこ良いとか
結構話をする関係であれば、夫の実情を話そうという思いも出てきます

『夫の両親に聞いてもらいたい』
『私の言う事は聞かないけど、義父義母からなら聞くかも』
『夫の事は義理両親に話さなければ私だけでは手に負えない』

というような心境が出てきます
それは自分の親に言うよりも言いやすいという感覚があるのです
その中で仮に話しをしたとするとどうるのか
相談者から聞いた義理両親は

『え、そんな事があったの、信じられないわ』
『ごめんなさいね、あの子がそんな事をするなんて』
『〇〇さんには申し訳ない、私たちから言うから』
『話してもらってよかったわ、話をしてみるから』

と言うように、親としての責任を感じて相談者に話を返すケースが多いわけです
それを聞いた相談者は

『話してよかった、味方になってくれそう』

と一旦は思うはずです
しかし、その後夫と話をするとその態度は一変します
夫と親の関係で話をすると、夫も自己保身をしますし親もその話に頭が行きます

『俺たちもうずいぶん前からダメになっていた』
『オレは苦しかったんだ、もうムリだったんだ』

と言われたら、聞いた親の頭の中は妻の言葉は夫の言葉にアップデートされます

『そんな話は〇〇さんはしていなかった』
『〇〇さんも治すべきところがあるのね』

という思いが出てきます
それを知らないまま相談者が時間を置いて義理両親に会うと

『もうこの話は二人で話して』
『〇〇さんにも悪い所があるんじゃないの』
『あの子も苦しんだようだけど、どうなのかしら』

と、今度は相談者を悪者扱いにする思考になるのです
そういう展開は予想できない相談者は、その言葉を聞いて

『もう絶対に話しない』

となるのです
しかし、それは少し考えてみるとその流れは不思議ではありません
夫の親からすると犯罪者でも夫を守るのです
その夫の犯罪を言った相談者が親からすると、どうしても

‘息子の敵‘

になるのです

その夫の話を聞いて冷静さを失っている義理両親にとっては、本来の敵であるブス女
や可愛い孫の事は頭にそれほどないのです
とにかく自分の子供である夫の事が一番です
そこに行くのは、親ならではの思考です

私の相談者で

『夫の親に言った方がいいでしょうか』
『夫の親には話をして事実を知ってもらいたいのですが』

という質問に、上記のような理屈を話しすると

『私は危うく夫の親を敵にする所でした』
『夫の親に言っても意味ないですね、よくわかりました』

という答えが返ってきます
もちろん、そうなるのはわかっていても話をしたいという人は、話ししても構わない
わけです
しかし、それでは無駄なエネルギーを使うという人は言うにしてもタイミングや言葉
を考えながら言うべきとお話しするのです
カウンセリングではそういう人間関係もしっかりと説明するのです

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