不倫は離婚させられる側ではない、いい時、いい条件で夫を捨てる側

不倫は自分のいい時いい条件で離婚する

公開日 2015年9月19日 最終更新日 2021年1月9日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気で捨てられるかも離婚させられるかもしれないと悩んでいる方に
接していますが、相談者にとって自分の人生は夫がいる事が大前提です

もちろん、当然です
そこに疑いの余地はありません
しかし、夫の浮気が出ると

‘夫と離婚しなければいけないのでは‘

と一気に離婚まで話しが飛んでしまうので相談者は慌てふためきます

しかし、離婚というのは結婚と同じで二人の同意が必要です
夫に強制的にさせられるものではありませんし
夫一人で手続きが取れる事でもありません

しかし、それがわかっていても相談者が慌てるのは

‘夫の心が離れた‘

と思っているからです

しかし、よく考えると何十年も夫婦を続ければ浮気でなくても

‘もう妻の顔は見たくない‘

という時はきっとあるはずです

しかも、それが妻側にあってもおかしくありません
それくらい、人の気持ちは誰にもわかりません
しかし、大事な事は戸籍の上で夫婦として成立しているという事実です

戸籍でつながっているという事であれば、感情やちょっとしたいざこざで別れる
と言っても無理です
その事実があるからこそ

‘良くも悪くも夫婦‘

なのです

良くも悪くも夫婦というのは、夫の不倫でも状況が夫婦を続けなければいけない
という事も出てきます
そう考えると、夫婦という関係は自分の都合よくくっついたり、離れたり出来ない
のです

夫に捨てられると思っても、現夫は口だけとか実は逆に夫の事を捨てたいと思って
も、それはそれですぐには難しいのです
いずれにしても、焦ってはいけない

自分が出来る事が何かをしっかりと作戦を立ててそこから事実を浮かび上がらせて、
夫婦をどうするかは凍結させて、目の前の理不尽な事に正義をぶつけるのです
夫婦は愛情や気持ちがなければ続ける意味がないという人もいます

そういう人は、自分か夫かは別にしてその愛や気持ちがなければ離婚すればいい
しかし、いざそうなってさっさと離婚するかと言えば多くの方はノーです
そうなったとしても

『夫の愛情を取り戻したい』
『私も頑張ってもう一度いい奥さんを目指す』
『お互い夫婦をゼロから頑張ってやり直したい』

というような決意を持って、夫の気持ちを取り戻そうとするはずです
そうなると、夫婦というのは本当に愛だの気持ちがなくなれば別れるわけでは
ない事に気付きます

もちろん愛情や思いやりは大事です
しかし、それが夫の不倫でどこかに行ってしまった事を知れば

『もう愛情をくれない人とは一緒に暮らせない』

と思う前に

『不倫なんてしやがって、絶対に許さない』
『こんな事で私を離婚に追いやろうとしていたなんて、絶対に好き勝手には
させない』

と、怒りや憎しみの方が先に出るのは当然です

そこに大事な事は、愛情や気持ちの喪失という事実ではなくそうなっている経緯
なのです
それが不倫であれば誰だって、ハイわかりましたと離婚するはずはない

もっと言えば、離婚なんて絶対にしないししたくないという自分が出てきます
それをアホな夫が

『俺を自由にしろ、何でお前はわからないんだ』
『その女と関係無くお前とはムリだから』
『俺は離婚しても一生独身でいるつもり』

と、ブス女にそそのかされて離婚を言っているのではないという小芝居をする
のです
その小芝居に引っかかって

『この人は本当に私が嫌いになったんだ、もう楽にしてあげよう』
『女とは切れていると言っても、私とはムリと言っているのであれば仕方ない』
『もう私とはダメだと言っている、女は関係ないなら離婚しかない』

と思い込まされ離婚してブス女と再婚しようものならば、後悔してもし切れない
のです
そういう瀬戸際にいる相談者に

『夫と離婚したいのであればすればいい、しかししたいわけでもなく夫の言いなりで
離婚してどうするのですか』
『離婚はいつでもできますが、夫とブス女の関係をしっかりと見極める事が先です』
『こんな形で離婚しても、あなたに自信なんて湧いてこないでしょう』

という事をお話しします
すると相談者も

『そうですよね、私が離婚される側ではないですよね』
『夫や隠れている女には絶対にこのままでは終わりたくないです』
『離婚は私の納得する時にすればいいですよね』

と、しっかりと離婚を主体的に考えるようになるのです
それこそが夫婦という関係で、愛や気持ちがなくなった時ではなく自分の納得が
あれば
離婚を誰に言われるわけでもなく手続するのです

その時には、夫に捨てられるなんてこれっぽっちも頭にありません
自分が

『このバカな夫を捨てる事にした』

という思いで離婚しているのです
それ位離婚する時は望んで離婚をするという迄、強くなる自分を求めているのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。