公開日 2016年5月9日 最終更新日 2021年3月10日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の方に
いつも思う事があります
相談者の悩みは、夫の事が中心ですが、実は夫の事ではなく自分の今後を
悩んでいる事をわかっていないわけです
『夫がどうにかなってしまう』
『あの人はこれからの事をどうするつもりなのか』
『夫はどうしたら戻って来てくれるのか』
と、一見夫の心配をしているわけですが、実は自分の心配をしているわけです
もちろんそれでいいのです
夫は人として社会人として非難されるべき事をしているのです
その事を、カウンセリングでしっかりとわかってもらい、夫には夫の責任を
追求すべきという事を伝えるのです
しかし、それを相談者の心の中で
『でも私が下手に動くと夫が戻ってこないのでは』
『これ以上夫婦がひどくならないか不安』
という気持ちが出ます
そこに、大きな勘違いがるのです
つまり、自分が被害者であってその被害に対して加害者である夫と不倫ブス女
には、人として受けた苦痛の代償をしてもらう事は当然です
しかし、その当然の行為を
‘夫婦という関係性を優先する‘
意識が邪魔をしているのです
しかし、夫というのは人生で一番愛情を注ぐ人間だからこそ、そこに裏切りが
出ると一番憎しみを持つという、紙一重の感情が出るのです
その憎しみを押し殺しているのは、自分の今後がどうなってしまうのかという
本能からです
その不安を解消するには、夫婦に下手に感情を入れない訓練をする事です
そもそも、他人である夫に対して、全幅の信頼を置いている事自体に無理が
あるのです
『私の夫はそんな事をする人ではない』
と思っていたのが、見事にそうではなかったわけです
それは、夫の事をもっと知る転機でもあり、もっと自分を知る転機でもある
のです
夫ではなく自分がどう考えて夫婦や人生を進めていくのか、それをしばしの間
忘れていた自分に出された宿題です
しかし、夫ではなく自分に出されている分、しっかりとその宿題をやる意欲が
あるのも事実です
夫の不倫で、夫には意思の弱い自分を自分でどうにかする宿題が出ています
妻には倫理観や正義感をしっかりと形にする宿題が出ているのです
そこには、離婚するかどうかという問題は全然別の話で、その各々に出た宿題
をやった後に考えるべきなのです
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