公開日 2014年3月7日 最終更新日 2021年1月9日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
浮気した夫に振り回されて悩む相談者にとって、今の辛い状況を乗り越えるには
何が必要なのか、カウンセリングではそれをいつも繰り返し説明します
相談者は、夫婦のことを考え出すと、不安や怒り苦しみしかでません
しかし、どう考えても夫の浮気の直接的原因は自分にはありません
確かに、夫婦の仲が今一つ、夫に関心がなかったなどと間接的原因は出てくる時
もあります
しかし、それで浮気していい事にはならないのは、誰が見ても明らかです
要は、夫の浮気で悩むべき対象をしっかりと捉えるているか
夫の浮気で悩むべきは
‘自分の弱さ‘
です
アホな女に引きずられるアホな夫はもちろん弱いのですが、そこにレベルを合わせ
弱っている自分が一番問題なのです
夫自身は、女と花畑で喜んで現実逃避しているだけで、何も変わりません
しかし、その夫を見ているとどんどん弱くなる自分がいるのです
夫とセットで将来考えるのではなく、
‘自分の将来、自分と子供の将来‘
を考えるのです
夫については、女を叩いてケジメをつけた後に
‘自分にとってどういう存在か‘
を考えればいいのです
そういう、自分の事を自分でわかる、自分に自分が気付く、自分を自分が動かす
という意識を強く持つのです
そこには、夫の事をどんどん客観視する事が不可欠です
夫婦に夫は登場させず、私の人生の観客くらいにするのです
それくらいの強さを身につけることが、現状を乗り越えるための必要な事なのです
夫の事は妻の自分が一番よくわかっているという、自負は必要です
しかし、その一方でよくわからないから毎日客観的に見ているという自分も必要
です
大事な事は、その
‘客観的‘
という事です
夫を自分だけの目線で見ても
『この人はこういう人だから』
『私の思っている人だから』
『今まで一番よくわかっているのは私』
と、結局自分に都合のいい解釈の夫になってしまいます
それでは意味がなくて、
『こういう一面もあるんだ、知らなった』
『私の知っている夫はほんの一部だったんだ』
『夫の事をよくわかっていると言っている自分をやめなければいけない』
という、発見の連続をする目で見なければいけない
そのためには、夫を比較する対象を作らなければいけないのです
私の相談者には、お互いに交流してもらう場面を提供しているのもそのためです
自分の夫特有の事と思い込んでいた事が、他の相談者の話を聞くと
『え、うちの夫だけかと思っていたのにそうではないんだ』
『私は夫しか見えていなかった、夫の強さなんて大した事ないんだ』
『他の相談者の夫の方がよほどアホな事をしている、うちの夫の事なんてまだまだ
いい方なんだ』
というような言葉が出てきます
それも相談者が夫を比較できる他の相談者の夫の実態を知るからこそです
現状の夫のレベル感がわかってきますと、その比較から自分がしっかりと捉える
思考ができてきます
夫の言動を自分の知っている範囲の夫で当てはめても
『何で不倫なんてするの、あり得ない』
という事にしかなりません
しかし、自分が知らない夫もいると思えば
『バカな事をする男、私がやったわけではないから必要以上に悩んでも仕方ない』
と、気持ちの切り替えができるのです
それもこれも、人生の主役を自分にするからです
夫はその主役の自分を観客として見ている立場です
そういう意識で夫婦に臨んでいくと、今までとは全然違う自分が出てきます
夫婦を人生のバックボーンにすると、夫がアホになると右往左往する自分でしか
いないわけです
そこから
『自分の人生は自分で進む、夫婦はその後の話』
という序列を作るのです
そこから自分が責任を持って毎日を進むという、人生観の転機になるのです
それを私の数多くの相談者が実現しているのです
『夫の言葉に振り回されていてはいけない』
『夫がどうこうではなく、自分が何をしなければいけないかが全て』
という自分に変えると、思ってもみなかった笑顔に気付くのです
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