夫の不倫は依存や一方的支配から脱却する転機

公開日 2016年9月6日 最終更新日 2017年11月24日

https://youtu.be/k3HDRUljCBM

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、そもそも相談者にとって
夫婦とは何かという疑問にたどり着いてもらう事が非常に重要です
相談者は夫の不倫をどうにかしたいという思いで相談に来られますが、その先にある事
まではぼんやりとしか考えられない状態です

『とにかく夫の不倫を一刻も早くやめて欲しい』
『今の苦しみから抜け出したい、ただそれだけ』

という思いが相談者の頭の中を占めています
もちろんその状態はよくわかりますし、何とかしてあげたいという気持ちでアドバイス
をします
が、ここで大事な事は、夫の不倫をどうにかするという事は夫婦にとって

‘目的ではなく手段‘

という事です
夫の不倫はいわば、夫婦を続けている中で起こった一つの事象であるのです
その事象というのは、決して夫婦間で思っているのではなく、夫と不倫ブス女の間で
起こっている
という事実です
それを多くの相談者は

『確かに夫と女の不倫ですが、引き金になったのは自分が至らない妻だからではない
のですか』

という思いを持ちます

その思考でいると、夫の身勝手な行動や妻には関係のない行動もこじつけで妻が原因
という理屈
を通されてしまいます
しかも、それがあたかも当然のような夫婦になってしまい、一生夫の言動に従う妻に
なるのです

私は相談者にはよく

『今の状態を続けるかどうかはあなた次第です』
『このままじっとしていても誰も助けてくれません、自分がどうするかです』

という話をします
なぜなら、それが事実だからです
誰も他の人の夫婦を助けてくれる事はないわけで、どの相談者も自分たち夫婦に必死です
そこ必死さを持ってすると、夫の不倫で泣かされている自分が誰かに聞いてもらっている
うちに
何とかなるのではという甘い考えではいけないとわかってきます

『夫の不倫をやめてもらうのではなく、自分が納得する事をやらなければ意味がない』
『夫の不倫に下手に出てもまた繰り返されるだけ、私の怒りを出さなければ』

と、もっと夫婦の先を考えている自分の思いが出てきます
ナアナアの夫婦をやめるというか、今まで嫌な事を避けてきたい夫婦をやめなければという
転機
にする事が大事です

私の相談者がカンセリングを受け多くの事を考えを新たにします
その一番は、

‘夫から自分への夫婦の移管‘

です
それまで夫には何かと預けていた判断を、自分で行うという決意です
その中には離婚も含まれています
離婚も自分の権利なのに、いつの間にか離婚させられてしまうのではという強迫観念に囚われ
いる自分がその象徴です

しっかりと、夫と自分の中には何も一方的に決められる事や決める事はなく、理不尽があれば
それをちゅうちょなく正す関係である事を再認識するのです

現実は、仲良くやると言うだけではうまくいかないのが夫婦であって、憎くて死んでほしいと
思うのも夫婦だからこそです
そこに、覚悟を決めて夫婦をやっている自分を発見できるのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。