公開日 2016年9月9日 最終更新日 2024年3月12日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の中にはお子さんを
カウンセリングに連れ子て来られる方もいます
年齢はさまざまですが、幼稚園、小学生くらいのお子さんが多いわけです
休みで誰も面倒を見てくれない、離れると泣いてしまうなどの理由もあります
もちろん、そういう方には
『よろしければ一緒にお越しください、ゲームでもやっていてもらってもかまいません』
とお話しすると、お子さん連れで来られるのです
その時の相談者の心の中には、
『子供にも父親の不倫はわかってもらう事も必要』
『夫の不倫を隠しても子供はわかっている』
『一緒に聞いていてもこの子は大丈夫』
という意識があります
それ位、夫の不倫を風雨ではなく家族の問題と考えている証拠です
私はその意識が非常に大事だと考えています
なぜなら、夫の不倫という誰が見てもバカな事を夫の子供さんが隠されていては
『私は家族じゃないの』
『パパとマがおかしいのに、僕は何も知らされないんだ』
『隠してもわかるのに、大人ってわかっていない』
という心理状態になっても全然おかしくありません
お子さんに夫の不倫を隠す親の理屈は
『この子に夫の不倫を話したらショックでどうなってしまうのか怖くて言えない』
『受験を前にあの子に余計な負担をかけたくない』
『子供には関係ない事と思っている』
というような感覚です
しかし、その親の気持ちとは裏腹に、今時のお子さんはテレビやネットで毎日のように
‘不倫‘
‘離婚‘
‘慰謝料‘
‘愛人‘
などの言葉が飛び交います
その中で、自分の親にそういう現実があって隠されても
『もう話せばいいのに、わかっているのに』
『多分パパも不倫しているはず、テレビと一緒』
という比較をすでに持っているのです
そう言う環境に置かれている現代の子供さんの心理を親として読む事が大事です
何でも隠すのではなく、真実を伝える事の大事さを考えるのです
『子供がどうにかなるのでは』
ではなく、
『子供に真実を伝えた自分がどうにかなってしまうのでは』
という不安があるのです
そういう自分の弱さを払拭する事で、子供さんにしっかりと真実を伝えると
『わかった、私は大丈夫だから』
『ママを応援するから』
と、強い気持ちで話した母親を後押ししてくれるのです
私の相談者のお子さんを見ていても、皆さん本当に穏やかで元気な表情をしています
そこには、正しい事をやり通すという母親に安心している事がよくわかるのです
相談者もそういう子供さんの元気な姿に、
『この子は私が元気だから元気になってくれている』
『私が不安だとこの子も不安になる、そこに気が付いた』
『この子が一番私を客観的に見てれくている』
という強い力をもらっているのです
相談者にとって、一番のカウンセラーがお子さんなのです
目次
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