夫の不倫に涙する事ほど意味のないものはないと言い聞かせる

公開日 2016年10月2日 最終更新日 2021年3月3日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、多くの相談者が自分の中
では最後にどうしても夫の不倫という悪事を、自分にも原因があるのではという思いに
駆られています

その心理には

『夫は私に愛想を尽かしてしまっているのでは』
『私は愛されていないんじゃないか』
『夫は私よりその女の人を選んでいる』
『夫は私との人生を捨てたのだと思う』

という思いになっているのです


その思いを、一人でいるとぐっと押し込めて苦しくなるのですが、カウンセリングで
お話
を聞くと、一気に涙が流れてくる状態になる方も少なくありません
その姿を見ていると、気持ちはよくわかりますが、
『涙を流すのはもう今日限りにしましょう』
とお話をするのです

その涙は、ある程度は理解できますが、いつまでも流していると周りもシラける涙に
しか
ならないのです

やはり、大の大人が流していい涙は
‘嬉し涙と感動の涙‘
だけです

悔し涙は流したとしても人知れずに流すものです

なぜなら、夫の不倫は多くの相談者は様々な事をやり尽くして、精根尽き果ててどうしよう
もない状態ではありません
ただただ自分を責めて、涙を流しているという方が数多くいます

カウンセリングでは、相談者がすべき事、できる事、やらなければいけない事を
アドバイス
します

そのアドバイスの中には、
‘相談者が涙を流す事‘

は全く入っていないのです


と言いますか、アドバイスでも何でもないわけです

もう少し言えば、涙を流す事は立ち止まるどころか前に進むエネルギーを削いでいくわけです

涙は涙を呼ぶわけで、どこかで悲劇のヒロインの自己陶酔に走るのです

その姿をお子さんや親御さんが見ていて、離婚を勧めないわけがないのに、本人は

『できれば離婚したくないです』

と平然と言っているのです
そして、その泣いている妻を夫を通じて不倫ブス女が喜ばないわけがない
相談者の中で、不倫ブス女を喜ばせたい妻は一人もいませんが、結果的に喜ばせて
いる事に気付かないのです
これらの事は全てこらえ性なくなく泣いている自分が引き起こしているのです
その理屈をわかってもらう事もカウンセリングの大きな意味なのです
私の相談者から、涙が一切消えるのはその理屈をしっかり理解しているからこそ
なのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。