公開日 2016年10月27日 最終更新日 2021年1月30日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、カウンセリングでは
多くの言葉を使って弱っている相談者の心に近づく事を心掛けています
そもそも、相談者にとっては寝耳に水の事態ですから、
『何か私悪い事をしたの?』
と泣きながら夫に尋ねるような心境です
そう言う妻を見て夫は
『お前が悪いわけじゃない、俺が悪いんだよ』
『そんな風に泣かれると俺も余計に辛い』
『俺がお前に何もしてやれないだけだ』
とか、後で冷静に考えてみると自分の不倫の後ろめたさ満載で話しているだけの夫
という事がよくわかりますが、その時まさか夫が不倫しているなんて思いもよらない
わけですから、自分が悪いとお互いに思っているだけです
その子供だましのような夫の態度に弱らせられている相談者に、多くのエネルギーを
渡すために言葉を用意するのがカウンセリングです
励ます言葉も必要ですし、現実を伝える事も大事です
また、相談者の実例から勇気を持ってもらう事もあれば、喝を入れる時もあるわけで
単純に優しい言葉だけでいはずがないのです
『今のあなたの行動は決して間違っていませんから、安心してこのま間進んで下さい』
『こういう事もありますが、決してひるんではいけませんからね』
『あなたのような人はたくさんいて、ついこの前も同じように泣いていましたけど
ちょっとだけ勇気を出して頑張ったら状況はがらりと変わりましたよ』
『○○さんに比べれば、ここで泣いている自分が恥ずかしいと思いませんか』
など、とにかく前に進むための言葉をいくらでも出すのです
それを聞いてもらう事で、相談者も世の中の一員という自分を取り戻せるのです
1人でいたら夫と不倫ブス女に騙されたり、なめられるだけだった自分から、
『ふざけるんじゃないわよ、絶対に負けないから』
『もう私が本気を出したらどうなるか見せてやる』
という気概が生まれてくるのです
相談者が落ちてもすぐに引き上げる、カウンセリングはこの連続です
相談者が頑張れるのはその環境にいるからなのです
誰も強い人はいませんが、集団になったり仲間の情報を交換できる状況さえあれば
弱る暇がないのです
人生ではそういう人とのつながりが大事という事を改めて知るのが私の相談者です
『夫とだけの世界に浸っていた自分がいかに視野が狭かったのかよくわかる』
『今までノホホンと暮らしてきた自分が何だか情けない』
『もう私は絶対に止まらない、自分の人生は自分で納得するように生きる』
という決意を自然と口にしているのです
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