夫の不倫に愛され妻なんてやった過去を消したいのが私の相談者

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者に対して
カウンセリングでは意向を聞いてアドバイスを送るのはもちろんですが、正直

それだけでは足りない要素が数多くあります

相談者の希望や思いを聞いても、曖昧であったり相談者自身がどうしたいのかが
よくわかっていない事が殆どだからです
また、仮に相談者が

『私は修復したいのです、離婚は考えていません』
『とにかく夫に戻ってきてもらえればいいです』
『早く女と別れてほしい、ただそれだけです』
と言ったとします
こういう表現はいくらでも耳にするわけですが、それを聞いて何ができるかと
言えば、いいオッサンをコントロールできる人はこの世に存在しません
そもそも、夫の事を一番よく知っている妻ができない事を他の人間ができる
わけないのです
 
相談者自身も誰かに同じような事を言われても
 
『わかるけど、あなたのご主人の気持ちがどうかという事だよね』
 
と言うはずです
つまり、自分でもできない事、非現実的な事を一生懸命口にしているのです
カウンセリングでは、そもそもその発想を捨ててもらうところからです
相談者へのアドバイスは、これから相談者ができる事しか言いません
逆に言えば、過去の事や相談者以外の人間を変える事なんて何も言いませんし
言えません
それを夫を何とかできるような
 
『ご主人はあなたがもっと優しくすれば戻ってくるわよ』
『妻は夫の事を大事にしていれば、いつかはわかってくれるから』
 
と、愛され妻を推奨するカウンセラーは無責任極まりないのです
 
そうやって、夫を変える事ができると言っているカウンセラーの口車に乗って、
愛され妻をやっている相談者も責任があります
何も変わらない、いやもっとひどくなるのは、自分に甘さがあるのです
 
私の相談者も最初愛され妻をやって、その後全然話にならないと気付いた方は
 
『私も本当にバカな事をやっていました、情けない限りです』
『自分が夫に嫌われたくない一心でしたけど、怠けていた証拠です』
『もう二度と愛され妻なんてしません、数日でもやっっていたのが恥ずかしい』
 
という感覚です
その感覚を引き出すためのアドバイスが必要なのです
相談者の曖昧だったり、勘違いしている思いや感覚を現実を見据えて矯正する
事で、真の意味のあるアドバイスになるのです
言うなれば
 
『私が私であるためのアドバイスをもらっている』
 
とわかるようなアドバイスを送るのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。