不倫夫を一番知っているのは誰が何と言おうと私という確信が必要

夫をわかっているのは妻

公開日 2017年4月21日 最終更新日 2021年3月18日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、どうしても自分の
中で、夫の不倫をよくある家のトラブルと同じような対処にしたい自分がいます

例えば何か家の水回りのトラブルや子供の病気があれば、業者や医者を呼んだり
診てもらう対処をします

『この不倫夫につけるいい薬はないでしょうか』
『夫のおかしな状況に合う対処方法はないでしょうか』
『どうにか夫をこちらに振り向かせたいのです』

という、メニューを探すような感覚です

その状況では、世の中のどこかに自分の知らないいいやり方があるはずという
一心でネットサーフィンをし続けます
ここでよく考えなければいけない事があります

それは、

‘夫を一番わかっているのは誰なのか‘

という事です

もちろん妻のはずですが、その妻が

『自分には夫がよくわからないから誰か助けて』
『私では手に負えない夫がいる、どうしたらいいの』

という状況になっているのです

つまり、妻自身が妻を捨てているようなものです


もちろん、おかしくなった夫に慌てふためくのは当然ですが、その夫に対して

すべきは、

『夫がこんなにおかしくなるはずがない、私の目に見えない所で何かが起きて
いるはず、私はそれを知って対処する義務がある』

という考えです

それもせずに、ただ周りに助けだけを求めている方も少なからずいます

要は夫婦で起こった事がない事に

『無理無理、私には絶対無理、だれかいい方法教えて』

という発想で、その解決方法だけを探している時点で、夫婦の体をなしていない
わけです

そうなると、外で好き放題不倫している夫と、それに振り回されているだけの妻
という、何で結婚したのかよくわからない夫婦になっているのです

カウンセリングでは、そういう夫婦に対しての妻のスタンスをどう考えているのか
をまずしっかりと決めていくわけです

夫の不倫をどうにかしたいという前に、妻としての自分は何をすべきなのかという
宿題が出ているのです

それは決して夫に対してだけではなく、自分に対しての行動もあるのです

『私がバタバタしていてどうする、夫がアホになっている中で私まで浮足立って
どうするの』

という事に気付いていもらうのです

今までに経験した事を経験するのが人生なわけで、経験した事がある事だけで人生
が進むはずがないのです
よく考えてみればわかる事です

それがたまたま夫の不倫だったと思うまで冷静になる自分を作るのです
そこで初めて、夫は関係なく

『どんな形だろうが私たちは夫婦、私がそう言っているんだか夫婦』

という自分ができるのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。