公開日 2017年4月29日 最終更新日 2021年5月16日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、多くの相談者に
カウンセリングをしていると、人間はほんのわずかの事で感情が揺さぶられる
という事をいつも感じます
目次
自信を無くした自分と取り戻した自分の両方が本当の自分
相談者も最初は
『私は弱いと思っていませんでしたが、こんなに弱いんですね』
と落ち込んでいたのが、しばらくアドバイスを実行時してもらうと
『本当に自分の軸ができてきた感じです』
と、盛り返した言葉が出てくるのです
ではどちらが本当の自分なのか
もちろん両方が自分です
‘自信を無くした自分と取り戻した自分‘
の両方が本当の自分です
弱ってどうしようもできなかった自分を忘れてはいけない
やもすると人は弱かった自分を記憶から消し去りたい心境になります
しかし、私は相談者が仮に強くなっても
『私の所に来た、弱ってどうしようもできなかった自分を忘れてはいけないですよ』
と強く何度も言います
それを怠ると、あのどうしようもなく情けなかった自分が無かったかのような
自分を作ります
その先に待っているのは慢心や欺瞞という、不倫された頃の自分の逆戻りです
気の緩みが全てを根底から揺らがせる
これは個人だけではなく、会社等の組織も同じで
- ’あのミスを忘れるな、全ては油断から’
- ’今の会社があるのも先代の苦境があってこそ’
という社訓やスローガンを掲げるのは、心の緩みを断ち切る重要性をよくわかって
いるのです
言い換えると、すぐに気の緩みが全てを根底から揺らがせるのです
それは個人の話、夫婦の話でも同じです
自分の人生では、過度に夫を信頼していた事もそういう慢心ですぐに戻ってしまう
わけです
自分が死ぬほど弱ったのは10代20代の話ではなく最近起こった話
自分が死ぬほど弱ったのは10代20代の話ではなく、最近起こった話です
そう考えたら夫の不倫で苦しんできた事を何で忘れていいのか、何で忘れようと
するのか、何で忘れたいのかと考えるべきです
もっと自分の心に刻んで、これからの人生で再び陥ってはいけない危険ゾーン
と印をつけるのです
私の相談者が
『あれだけ弱かった自分を忘れてはいけないのですね、肝に銘じます』
と表情を引き締めて、これからの自分に緊張感を持たせるのです
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