夫の不倫は意思を持って作った夫婦関係を見直す唯一のチャンス

夫婦を見直す

公開日 2017年5月15日 最終更新日 2021年3月17日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、そもそも夫婦という
関係はどういうものなのか
夫婦になる時には、お互い好きになって結婚するわけです

少なくとも人に頼まれてするものでもなく、勝手になるものでもありません
自分の意思を持って作る関係が夫婦です

考えてみると親子や学生時代の友人やママ友などは、自分の意思というより生まれて
できる関係や、同じ学校や同じエリアに住んでいる事でできる人間関係です
しかも、自分からその関係を結んだ届を役所に出しているわけでもありません

自分の意思というよりも、環境の中でできた関係です
そういう意味では、夫婦というのは届出をする自分の意思で作った一番強い人間関係
です

その中で

『夫の不倫は私が悪いのかも』
『もう少し優しくしていればこんな事にならなかったかも』
『私にできる事は何でもするから戻って欲しい』

と、まるでケンカした友人に対して謝罪しているような心境の相談者が少なくない
わけです

カウンセリングではそういう相談者の夫婦に対する意識を変えてもらうアドバイス
をするわけです

『夫婦で一方的にどちらかが謝るなんてあり得ないですよ』
『夫の愚行をそのまま放置したり、時間が解決するわけないです』
『何のために結婚したのかという怒りや憎しみが出て当然です』

と、そもそもの夫婦に人生をかけているはずの自分を取り戻してもらうのです

相談者もそういう話を聞いているうちに

『そうですよね、私は自分で幸せになるために結婚したんですよね』
『夫にダメな事が起これば、それを正すのが妻ですよね』
『形だけの夫婦を続けても私は耐えられないです』

という意識が出てきます

それ位、自分が夫婦に対していつからか考えている関係と違っている現実を放置
していた事に気が付くのです
仮に気が付いていても、それを修正できていなかったわけです

夫の不倫はその夫婦がいびつになっている実態を、妻である相談者が心置きなく
変える唯一のチャンスです

相談者にとって、夫の不倫という大きな悩みを大きな人生の展望に変える意識に
変えるのがカウンセリングです

私の相談者から

『夫婦というよりも自分に期待する自分になりました』
『自分らしい自分になっている事が一番うれしいです』

という言葉が出てくるのは、しっかりと意思を持って夫婦等関係を作った自分に
喝を入れている証拠なのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。