夫の不倫は〔夫あっての自分〕から【自分あっての自分】に変える転機

自分あっての自分

公開日 2017年5月27日 最終更新日 2021年3月17日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとって
一番の望みは何かと言えば、とにかく不倫をやめて欲しいという事です

しかし、それはまずすぐに思いつく事でしか過ぎません

それを言い終えると、他に次々と自分の思いが出てくるのです

『夫と前のような夫婦になりたいです』
『私も悪いところがあるとは思いますが、頑張って直して夫にいい妻になると
知って欲しいです』
『夫をもっと大事にしたいと思っています』

など、とにかく自分の中で思いつく事をどんどん言葉にしています

その中では自分はまるで犯罪者で、生まれ変わったら善人になりますという
位の考えです

そんなバカげた話はないのですが、相談者である妻の心理は夫婦の関係が

おかしくなるのは嫌というだけで、自分を安易に悪者にしているのです

周りからすると、はっきり言ってヤバイ人になっているのです

『え、だって夫に不倫されて何で奥さんが謝っているの、ヤバイって』
『夫にもっと言わなければいけないんじゃないの』
『奥さんは悪くないのに、何をしたらそうなるの』

と、意味不明の妻に映るのです

それは自分が逆の立場でもそう思うはずです
世の中から違和感を持たれる自分に、気付いてもらうのがカウンセリング
です

カウンセリングを重ねるなかで、私の相談者は

『私って夫の言いなりにだったんだ、何をしていたのだろう』
『夫を信じきっていたからこうなってしまっているんだ』
『現実を見るのが怖かった、自分に勇気が無かった』

と、自戒の念を込めて振り返るのです

そして、自分がすべきは自分が生まれ変わるなんてバカな事ではなく、自分

を取り戻す事と気付くのです

それと同時に夫を変えようなんて誰もできない事を本気で考えていた自分を
失笑する位、現実的になるのです

そこから、これからの人生で夫婦の前に自分があるという優先順位を付ける
のです

夫あっての自分ではなく自分あっての自分にする、それこそが夫の不倫が
あろうがなかろうが、自分の生き方と断言できる順番なのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。