公開日 2017年6月30日 最終更新日 2021年3月5日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、私がカウンセリングで
お話ししている内容は、カウンセラーだから言っているという意識は全くありません
私がお話ししているのは、一人の社会に身を置く人間として言っているわけです
相談者は夫の不倫をどうにかしたいという意識でカウンセリングを希望されますが、
そこで渡すアドバイスは
‘妻として‘
と言うよりも
‘一人の人間として‘
という観点から考えるべき内容です
『夫の不倫はどうすればいいでしょうか』
『夫はどうしたら女の人と別れてくれるでしょうか』
『夫に何をすれば修復できるでしょうか』
という妻としての視線というか思考の相談者に対して、夫という人物を世の中の
ある男に置きかえる思考にするのです
夫ではなく世の中の他人の男の不倫であれば、相談者の言う事は180°変わります
『不倫するなんて最低です、私なら別れます』
『奥さんや子供さんがかわいそう、もっと立場を考えて行動してほしい』
『こんな事して周りに迷惑がかかるのをわからないのかしら』
と、その男の行動を忌み嫌う発言が出てきます
それが、自分の夫では擁護に近い立場で、自分も悪かったと言いながらアドバイス
を求めてくるのです
そういう相談者に
『夫もそうですが、あなたも世間から見るとやばい人になっていますよ』
『はたから見ると夫婦が新興宗教のようになっています、夫が教祖で信者はあなた
一人のうさんくさい宗教です』
と言います
世の中からどう映っているかを客観的に伝えるわけです
それを聞いた相談者はハッと気が付くのです
不倫している男にすがって、謝って、嫌われたくないと言っている自分が、本当に
異常な人物になっている事を想像するのです
本来であれば、
『ふざけんじゃないわよ、絶対に許さない、この不倫を納得するまで追求する、
夫婦の事はその後にしっかりと考える』
と考えるのが普通です
それを不倫についていは自分が悪かった、謝るからやめてと言ってい現実とのギャップ
を言うのです
それは、カウンセラーというよりも、一人の社会人として言っている事です
そもそもカウンセリングというものは、世の中の常識を言う事、普通の事を言う場で
あって、特殊な事をアドバイスするものではないのです
相談者が夫に依存しているがまま異常な思考に陥っているのを、普通の思考で捉えて
矯正するのがカウンセラーの役目なのです
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