夫の不倫をやめさせる事よりも自分で自分を取り戻す事が最優先

自分で自分を取り戻す

公開日 2017年7月5日 最終更新日 2021年3月5日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、私がカウンセリングで
相談者にお聞きする事は多岐に渡ります
出身やご両親ご兄弟の事、学生時代や社会人時代の様子や趣味嗜好などを相談者や
夫についてお話しいただける範囲で聞いていきます

多くの相談者は夫の不倫で相談に来られますが、なぜ夫の不倫にそういう情報を聞く
のか
それは、私のカウンセリングは夫が不倫をどうにかやめてもらうというような目的で
はないからです

『夫に不倫をやめてもらいたいのです』
『夫の不倫はどうしたら終るのでしょうか』
『相手の女と別れてもらいたいのです』

という思考で来られる相談者ですが、それは夫の病気を治してほしいというのと
変わらないわけです

しかし、大の大人のバカな行動を止めるのは、その本人がやめない限り無理なわけ

です

相談者は夫の事を変えたい一心ですが、それをいろいろとやって失敗してきている
わけです
愛され妻をして、夫に媚びを売ってへりくだって服従して、自分を殺していて状況
が変わったのか

それが全然意味がないどころか、不倫を助長しているから私の所に来られている方

が殆どです

そこに私がカウンセリングでアドバイスするのは相談者がやっていない事、つまり
相談者にできる事をやってもらうのです
相談者にできる事とは

‘自分の人格から生まれるのも‘

です

人格というのは、生まれてからご両親ご兄弟、育った環境やその後の学生時代や
社会人での過ごし方で決まってきます

そういう生き方を聞きますと、皆さん真面目で実直な生き方をしているのです
夫の不倫が出た時に、すべきはその事象に対して自分という人間がどういう態度や
行動をすべきかです

それは、ある意味妻としてという感覚より一人の人間としてという感覚でどうする
かを考えてもらうのです
相談者はとかく夫婦になってから人生が始まっている位の錯覚を起こしています

なぜなら、夫の信者になっている相談者が殆どで、不倫という悪事に対して毅然と
できないのは、まさしく上下関係で生きているからです
そこに、独身の頃に培ってきた倫理観や道徳観などが夫を基準とする生活の中で
著しく小さく弱くなっているのです

夫が大事と言うのであれば、その夫がアホな事をしているのを正すのが妻であり
一人の人間です
その自浄能力を持っていない夫に対して、しっかりと自分が客観的に見てすべき
事の答えが、その今までの生い立ちにあるのです

そこにしばし忘れていた自分の生き方を取り戻してもらう事がカウンセリングの
目的なのです
そこに、しっかりと主眼を置いている事を相談者に理解してもらうには、独身の
頃の情報をやり取りする中ではっきりしてくるのです

その中で、自然と相談者の口から

『私は私を見失っていました』
『自分らしくない自分が嫌でした』

という声が出てくるのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。