不倫夫に〔守ってもらいたい自分〕を自分で捨てる事が最難関の宿題

夫に言い返せない自分が敵

公開日 2017年7月6日 最終更新日 2021年5月13日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとって夫に
不倫されたという事実は、自分の人格を傷つけられている事を意味します

 

その状況で、

 

‘加害者である夫‘

 

 

‘被害者の妻‘

 

がすがるという事はおかしな話です

 

不倫夫を加害者と思わず自分が夫を不倫に走らせた加害者といういびつな思考

 

 

それは、その夫を加害者と思わず、自分が夫を不倫に走らせた加害者という意識を
持っている事を意味します

 

弱い方が強い方に従うというのは世の常でもあり、人間に限らず動物全体の理屈
でもあります

 

しかし、それでは悪事を働いた夫とブス女に対して何もしていない妻がいつまでも
下に入るという事になるわけです

 

人間社会で言えば人に迷惑をかけたり、無秩序な事をしている方が弱者ですから
そこに、被害者の妻が弱者に留まっていてはいけない

 

不倫されても夫に守ってもらう意識が自分を弱くする

 

 

ではなぜ夫の下に入るのかと言えば、

 

‘夫に守ってもらう意識‘

 

が強くあるからです

 

もちろん、夫に守ってもらいたいのは夫婦であり家族ですから当然の思いです

 

しかし、不倫の場合には守る側の夫が積極的に夫婦や家族を壊しているのです

 

当人は

 

  • 『オレは家庭を壊してなんかはいない』
  • 『オレが外で何をしても関係ない、金は入れているし』
  • 『夫婦がダメになるのはオレのせいじゃない』

 

と、すっかり自分が加害者ではなくむしろ被害者という面をするのです

 

歪んだいびつな思考を矯正するのがカウンセリング

 

 

そこに、守ってもらう意識が過剰に働いているので、多くの相談者が現実的な
加害者と被害者ではなく、守ってもらう立場を確保したいためだけに自分を
加害者にするのです

 

この歪んだいびつな思考を矯正するのがカウンセリングです

 

  • 『何であなたが夫の下に入るのですか、ご両親は悲しみますよね』
  • 『もし夫の不倫の原因があなたというのでしたら、離婚しても構いませんが
    それで本当に今後の人生に納得するのですか』
  • 『夫とブス女にいいようにされていて、疑問が無ければおかしいですよ』

 

と、このまま突き進むと大変な事になると理解してもらうのです


相談者も

 

『私も何で夫が不倫していて、私が謝る方なのと思っていました』

 

と今さらながら、自分がおかしな方に進んでいる事を吐露します

 

それも夫とだけ話していれば

 

『お前の方がおかしい、オレの方が正しい』

 

と言われてしまうので、結局守ってもらいたい自分がその言葉に屈しているだけ
だけです

 

夫もおかしいしそれに屈するも自分もおかしいという思考

 

 

しかし、勇気を持って第三者と話すとすぐに

 

『夫もおかしい、それに屈するあなたもおかしい』

 

と言われ、狭い所でグルグル回っていた自分の弱さにホトホト嫌気が出るのです

 

自分で今までの弱い自分を嫌う状態を作る事こそ、自分を変える一番の原動力に
なるのです

 

そこに後押ししていくのがカウンセラーであり、相談者の本来の姿を知りたいと
思うのです

 

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。