父親の不倫に【母親の意思】を子供に説明できないのは〔仮面親子〕状態

親子の関係を考える

公開日 2017年8月6日 最終更新日 2021年5月13日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとって何かに
つけて子供さんには父親の不倫を画すべきという思いが本能的に出てきます

 

相談者の中でも、自身の父親が不倫をしていたという記憶のある方もいます

 

  • 『小さい頃、よく母親が父親をなじっていました』
  • 『私が小学生の頃、父親が愛人のところに行って母親がそこに怒鳴り込みに行った
    事を覚えています』
  • 『母親が父親の不倫に、よく愚痴をこぼして聞かされていました』

 

と、自分自身が親にははっきり言われたわけではないけど、父親の不倫の記憶は
鮮明にあるという事です

 

夫の不倫を相談者が子供に必死に隠していても敏感にわかる

 

 

それは何を意味するのかといえば、相談者が子供さんに必死に隠していても、当の
お子さんは敏感にわかるという事です

 

いつも一緒に暮らしていて、父親がおかしい、母親がおかしい状態で何も感じない
はずはないのです

 

  • 『自分の父親の不倫の時の事を考えれば、お子さんが気が付くのは普通でしょう
    隠そうとすればするほどお子さんは違和感を感じますよ』
  • 『お子さんの方がボクわかっているけど知っている事を伝えるとママがショックを
    受けるかもしれないと、気を遣っていてもおかしくないのですよ』

 

というお話をします

 

夫の不倫を子供に知られたくないという心理が変わってくる

 

 

相談者はそれまで

 

  • 『あの子には絶対に知られたくない』
  • 『受験前にこんな事でショックを受けたらどうなるのか』
  • 『父親の事は墓場まで持っていくつもり』

 

という自分の思いから、子供さんの方が既に知っている可能性があるという話を
聞いて少しずつ考え方を変えていくのです

 

単に隠す事しか頭になかった自分から、それが本当に親子としてあるべき姿なのか

 

親と子供でお互いに何か距離を作っているその姿を想像し始めるのです

 

子供の心理はパパの不倫を放っておいていいの

 

 

子供さんにとっては

 

  • 『ママは何も悪くないよね』
  • 『パパの不倫を放っておいていいの』
  • 『言ってくれたらできる事はやりたいのに』

 

という思いがあるはずです

 

しかし、そこに父親の不倫を隠すだけの母親では、何も言えない苦しさがある
のです

 

もちろん、こういう話をして今日の今日子供さんに話できる人はいません

 

自分が夫の不倫と戦うという信念を子供に伝える

 

 

自分自身が夫の不倫に戦うという信念が出なければ、

 

『大事な話があるから聞いて、パパが不倫している、でもママは戦うから』

 

という流れを言えないのです

 

父親の不倫の事実だけを伝えても意味がないわけで、そこに毅然と戦うという
姿を見せてこそ、子供さんが納得も協力もしてくれるのです

 

そこまで辿り着いた母子は本当に強いメンタルを持ちます

 

それを私の多くの相談者が証明しているのです

 

父親の不倫に母親が子供さんに対して、説明できない行動をしていいはずがない
のですから

 

 

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。