公開日 2017年10月26日 最終更新日 2021年3月15日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、世の中の夫婦と比べても
自分ほど不幸な妻はいないはず位に、相談者は自分の事を卑下しています
急にそうなっているわけではなく、長年の夫婦の関係性がいびつである事が背景にある
ケースが多いのです
そもそも不倫をしている夫は、妻を舐めている事は間違いありません
『どうせ入れが何をしてもアイツは何も言えない』
『何か言ってきてもオレの方が上だから』
『オレの楽しみにあれこれ言わせない』
位に、夫婦を対等になんて考えていません
ハッキリ言えば上下関係と思っているのです
そこには、不倫の前に言葉や肉体的、性的DVがあるケースも少なくないわけで、相談者
によってはモラハラという表現も使います
しかし、その段階でも妻としてはその関係性を矯正できているわけではなく、
『この人はこういう性格だから仕方がない』
『子供のために私が我慢すればいい』
『もう結婚しているのだから諦めた』
など、とにかくそのいびつな関係を積極的に変えようとはしていないのです
その中で、夫もどんどん図に乗っていて、不倫も自分の趣味嗜好くらいにしか考えて
いないのです
その夫に結婚したからもう仕方がないという諦めが、相談者自身の首を絞めているのです
そもそも、夫婦を続けるという事は未知の世界に突入するわけです
そこに、自分が必ずしも報われる事ばかりではない
むしろ、
『こんな事が起こるの』
『何でこうなってしまうの』
という想定外の事は、夫の分も加わるので二倍になるわけです
そこに、諦めてしまって放置すれば自分にとって嫌な事や不安が減らないわけです
夫の高圧的な態度や言動に、しっかりと戦っていく覚悟を持って夫婦に臨まなければ
人生最後まで同じです
カウンセリングでは、そういう夫婦の今までの流れを紐解いて、相談者がすべき事は
まず自分の夫婦に臨むスタンス作りという事を説明します
『今の不倫をどうにかするのではなく、これからの夫婦に本気で取り組むのです』
『夫と自分の立場をしっかりと見直す事が不倫への対処になるのです』
という、そもそもの妻という自分のリスタートを促すのです
その説明を聞くと相談者は
『私がモヤモヤしていた事がそれと今わかりました』
と、長年諦めていた自分が一番自分を苦しめていた事に気付くのです
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