夫の不倫は現実を避け都合のいい思考に逃げていた自分を知る転機

現実逃避しない

公開日 2017年12月3日 最終更新日 2021年2月25日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にはどうにか
元気を持ってもらう事がカウンセリングでは非常に重要です
その中で私が一番意識ししている事があります

それは

‘現実的な話をする事‘

です

どういう事かと言えば、相談者は自分が傷つきたくないあまり、何かにつけて自分の

都合のいい思考になっています

『何とか修復をしたい、それだけです』
『夫の不倫をやめさせたい、どうすればいいですか』
『とにかく夫の気持ちを取り戻したいのです』

と、何だか自分が子供のようなだだっ子のようになっています

修復という妄想、オッサンの行動を変えたい、自分でない夫の気持ちをコントロール

したいという事を並べるのです
そんな事をできる妻はこの世の中には存在しません

結局自分ができる事はこれからと自分の事だけです

過去に戻りたい、夫を変えたいという非現実的な事ばかりを望んでいます
しかし、相談者自身もその事に気付いていません

そこから現実的な思考になってもらうのがカウンセリングです

『慰める方がいいですか、それとも現実的な話をした方がいいですか』

と聞くと、すぐに

『現実的な話をしてもらいたいです』

と、心の中は怖くてもそれを知らなければいけないという思いがあるのです

つまり、相談者は自分の弱さや現実逃避している事をこの投げかけで知るのです

そこから自分の中で、

『私はこういう現実的な事を聞かなければいけない』
『夫を勝手にいい人にしているんですよね』
『女って都合のいいように解釈する生き物なんですよね』

という言葉が出てくるのです

そこからしっかりと自分で、現実と思考のギャップを埋める事を決意するのです

それは、あたかも若い頃に何かを手に入れたければ必死に努力するしかないという
経験を思い出すようなものです

私のカウンセリングの中で、非現実的な話は一切しません
相談者の実例をもとに、相談者にとっては

『これ位強くならなければいけないんだ』
『私はまだまだ甘かった』
『私の考えていた事では話にならないんだ』

という事を知ってもらうのです

そこに思考がセットされたら、夫の不倫というものが小さいものに変わってきます

自分が勝手に怖いモノ、不安なモノ、苦しいモノというネガで埋め尽くしている
状態から

『何だ、大したことじゃないじゃない』
『私はこんなにレベルの低い二人に悩まされていたの』

という思いが明確になるのです

その現実的な自分こそが、夫の不倫に絶対必要なモノです

自分が勝手に想像で事態を作ってはいけない、五感で確認した事だけで考えるクセ
をつけてもらうのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。