夫の不倫は‘私の人生幸せが当然‘と過信した自分の実力を知る転機

現実を受け入れる力

公開日 2019年5月2日 最終更新日 2021年2月1日

夫婦カウンセラーの木村泰之です

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の人生に何が
重要な事なのか
それを知る転機がこの夫の不倫という説明を、カウンセリングの中でするわけです
もちろん相談者は

『そんな目に遭ってまで人生の意味を知りたくない』

というのが本音です

もちろんそうです
誰でも嫌な思いをしてまで、自分の人生には何が重要な事か知る転機を迎えたい
わけではありません

しかし、人生というものは往々多いにして嫌な事から転機を迎えるものです
しかもその嫌な事はそれほど稀に発生するものではなく、そこそこ起こる事です
それは世の中の多くのが経験しています

例えば自然災害や何らかの人間関係のトラブル、特殊詐欺や人との別れや健康問題
等、遭いたくない事に遭っている人はごまんといます
いや、むしろ遭っていない人なんていないのです

夫の不倫に遭遇するかどうかは、必ずしも絶対あり得る事ではないかもしれません
また夫の不倫に加えて他のトラブルに巻き込まれる事もあるかもしれません
しかし、それは自分の人生の中で受け入れなければいけない現実です

そこに多くの人がどん底から這い上がる唯一の方法です
私が相談者に促す事は

『今の自分の実力がどれ位あるのかという事ですよ、それ以上の事を望んでも意味
ありませんし、できません』

という、

`泰然自若`

という現実を受け入れる姿勢です

相談者も

『そうですよね、私にできる事は自分の実力ですよね』
『できない事をやろうとしてもムダですよね』
『私が過信していてはいけませんよね』

と、

`できる事は全てやる`
`できない事はできない`

の二つをやるだけという決意が出るのです

その決意こそが自分ができる事を全てやる原動力になるのです
相談者にとって大事な事は、自分が何か不遇な目に遭った時に

『私にできる事をやる、ただそれだけ』
『やってできなければ、それまでの実力と思えば諦めもつく』

という、ある種の開き直りです
それこそが人生で非常に重要な意味でもあります
そもそも、誰に保証されたものでもない人生を勝手に上方修正していた自分から

『これが私の現在位置、見誤ってはいけない』

という自分に変わるのです

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【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。