不貞夫との戦いを避ければ独身の頃の自分に失望される自分

自分に失望しない

公開日 2019年10月5日 最終更新日 2023年9月21日

 

夫婦カウンセラーの木村泰之です

 

日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者の心理を読む
中では、夫の不貞はとにかく

 

`なかった事にしたい`

 

という心理です

 

それは随所にそういう言動が出てきます

 

『今回の不貞は目をつぶるから戻ってきてほしい』
『私が悪かった、あなたが許してくれるなら私も許す』
『夫の不倫は嫌だけど、夫婦を再生するためなら詰めない』

 

という、何だか曖昧な事を言っているのです

 

その中で夫は

 

『悪かった、ごめん』
『俺も反省する、だから一緒に頑張ろう』
『こんな事をした俺がバカだった』

 

という真摯な態度になる事はまずあり得ないのです

 

なぜなら、夫は

 

‘夫婦はこんなもの‘

 

という自分の中で勝手になあなあにしているのです

 

そう考えると夫も妻も夫婦を勝手に自分都合で作っているのです

 

夫は

 

『どうせあいつは俺の言う事を聞かなければ生きていけない』

 

とタカを括っているわけです

 

妻は妻で

 

『あの人は私をわかってくれるはず』

 

と、タカを括っているのです

 

そんな

 

‘おままごと夫婦‘

 

を続けている自分に気が付かなければいけない

 

夫の不貞を不問に付すなんてあり得ないのです

 

不貞夫との戦いをしなければおかしいのです

 

恋人の時の浮気なら、

 

『こんな男サヨナラ』
『二度と会う事はない』
『もうこっちから願い下げ』

 

という自分です

 

 

それが今は

 

『私が悪かった、ごめんなさい』
『あなたの事をわかっていなかった私がバカ』
『あなたに嫌われて当然、私はなんてダメな奥さん』

 

と、アホな事を言っているのです

 

それもこれも、おままごと夫婦をしているからこそです

 

恋人の時の自分なら、少なくとも浮気を許せないという思いでいたのです

 

それを今に置きかえると

 

‘不貞夫との戦い‘

 

にならなければおかしいのです

 

そうでなければ夫婦という関係は上辺だけで、とにかく続けている事に意味がある
という事です

 

自分の中では結婚は一大決心だったはずです

 

本当にそうであれば、腑抜けの夫に対して

 

『私がこのバカな夫を正す』
『妻としてあり得ない事を思い知らせる』

 

という戦いにならなければおかしいのです

 

そこからしっかりと自分の思いが、中途半端ななあなあな妥協から

 

『これは妻のプライドを賭けた戦い』

 

というモードに変わるのです

 

そこに辿り着いてもらうのがカウンセリングです

 

『誰がやってくれるわけではない、自分が選んだ夫の不倫に戦うのは私』

 

という決意が自分の人生に大きな推進力を生むのです

 

戦った後の事を想像して悩むよりも、何も変わらないどころかどんどんひどく
なる現実にメスを入れる自分に変わった時こそ、自信が出てくるのです

 

浮気した夫との修復は、自分が先に変わることで夫が変わることを実感する事

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【今までに30000人以上の方の夫婦問題にアドバイスを送り、多くの方の悩みを一緒に解決しています】 私は今までサラリーマンを23年やりましたが、その間いろいろな事が人生でありました。 その中で一番の出来事は30代での離婚でした。その時はまさか自分が、という気持ちでしたが、現実は目の前にあり、くる日も来る日も受け入れられない日々でした。 しかし、その中で、一人もがき、ネットで検索したカウンセリングを受ける事によって立ち直るきっかけができました。 それは、一人で悩んでいた環境から、パッと目の前の景色が開けた感覚でした 「このままではいけない、これから人生をもう一度自分で作っていかなければいけない」 と心の底から思いました。 それから家庭もリセットし、家も売り、転職もし、いろいろなことで自分の人生の見直しをすることになりました。 年齢は30後半を迎えていましたが、そこから前を向いていくリハビリを兼ねた毎日でした。 とにかく目の前にある、できることはいろいろとやりました。英会話、ゴルフスクール、ピアノレッスン、結婚相談所通い等、考えるより行動する、というようなものでした。 しかし、それはあくまでも自分の気持ちを一生懸命埋めるため、とにかく人と会いたいという気持ちからでした。 結果的には、それでは自分の空いた心は埋まらないことも気づいていました。 そういう状況の中、別れた妻から3年ぶりに連絡が入り、再会しました。お互い、別々の人生を歩むつもりで別れたわけですが、その後の状況も聞き、少しずつ会うようになりました。 それから数か月たってから、ショックなことを本人から告げられました。 「何年か前から、左目の視力が落ち、調べてもらったら脳腫瘍ができている、手術をすることになるが、成功は保障できない」という言葉でした。突然そう言われて、気が動転。やはり何年も連れ添った元とはいえ妻である「がんばって」とだけ言ってそれで気持ちが済むわけではなく、それから手術までのケア、(立ち合いは不可)、術後のケアを自分の気持ちが体を後押ししていました。そして、手術も無事成功し、今後の人生を元妻ともう一度一緒になることを決意しました。 それは、人生でなくしたものがもう一度帰ってきたような感覚でした。 その後も、夫婦の絆は誰にも理解できないくらい深いものとなったのです。 そんな中、自分が立ち直るきっかけができたカウンセラーの先生より、カウンセラーをやってみる機会を戴くことになりました。 その時、自分の心に足りなかったことが初めてわかりました。それは  ‘人のお役に立つ‘ ということです。 自分が離婚の危機に直面した時に、本当に孤独でした。カウンセラーとしてご相談を受けると、必ず自分の姿がオーバーラップします。 女性の相談者でも、ご本人の整理がつかない気持ちは本当によくわかります。 勇気を振り絞って相談に来られた方に、少しでも自分が勇気づけられた経験を渡してあげるために、アドバイスを送らなければと常に思います。 そのカウンセラーの先生には今でも大変感謝しています。 そこから自分でも勉強を重ね、35,000人以上の相談者のカウンセリングをしています。夫婦の問題は、人には言いたくないものです。 しかしある時を過ぎると、自分では対処しきれなくなるのも特徴です。 カウンセリングを受けた方に、少しでも明るい兆しが出ると、心の底からうれしくなるのです。 このブログでは、夫婦(男女)で悩んでいらっしゃる方に、少しでもヒントがあればと思って、カウンセリングを通じて思う事や、夫婦観や男女観等2010年から投稿しています。 是非関心のある方はご覧いただければ幸いです。