公開日 2019年11月12日 最終更新日 2021年2月10日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
日頃、夫の浮気、夫婦問題に悩んでいる方に接していますが、相談者にとって必要
な事を、夫の不倫を機に様々思い浮かべるわけです
それを相談者一人で考えると
『私がもっと夫を大事にしておけば良かった』
『夫には優しくしておけば良かった』
『夫には気配りが足りなかった』
という方向性の
`夫に対する自分`
に終始してしまいます
夫の不倫が起こって妻がその夫に申し訳ないという態度になるとどうなるのか
それは
`夫が図に乗る`
構図しかありません
普通に考えて謝るべきはどちらかというのは、子供ですらわかる事です
しかし、相談者である妻にはその理屈が働かなくなっています
夫にすがっている自分が、世の中の〇×の優先順位を下げているのです
そうなると、物事の基準が夫と自分の関係性でしかないのです
夫の顔色を窺いながら、夫に嫌われないように生きている自分です
それを周りから見れば
`新興宗教の教祖と信者`
でしかありません
新興宗教というのは、信者も少なければ経典もまゆつばものです
『何を教えているのか全く分からない』
『信者が一生懸命教祖に気を遣っている』
『人知れず動いている』
というようなものです
それは世の中と隔離されている、宗教組織のルールで思考が回っている事に
他なりません
もちろん、それで周りに迷惑をかけていなければ問題はありません
しかし、夫の不倫は多くの人に迷惑をかけている実態があるわけです
に映ってしまいます
相談者が一番気付かなけばいけない事は、夫婦に固執している中で
‘周りが見えなくなっている事‘
なのです
そこには、相談者の中になる思い込みを取っ払ってもらう事が不可欠です
もしまともでないヤバイ新興宗教にのめり込んでいる人が、そこから抜ける
には周りの力がいるのです
そもそも自分が抜けようなんて思ってもいませんし、むしろ絶対の忠誠を誓って
でもいつまでも止まろうとします
そして教祖に
『お願いだから破門にしないでください』
と、一番の信者に懇願している姿を出しているのです
それを夫婦という全く違う関係に重ねているようなものです
そういう、精神的結びつきだけの宗教と夫婦を混在しているいびつさがあるのです
その信者の洗脳を解くには、とにかく
`周りと接触する環境‘
が必要です
相談者の夫には、
『そんな事を言う旦那さん、おかしいよ』
『不倫して自分の事を棚に上げるなんて、あり得ない』
『夫は何を考えているのか、奥さんやお子さんが可哀想』
という世の中の見方があるのです
その夫をあがめているというか、へり下っている妻を周りの力で変えなければ
いけないのです
そういう洗脳された子供を、親が必死になって救出するようなものです
不倫でよくわからなくなっているのは夫だけではない
妻自身も夫に毅然としていないのです
そのためにも、
『自分はおかしなエリアにいる』
というアラームを自分に鳴らして、少しでも周りの人に話す事が大事です
『私おかしくない?』
という疑問を投げかけるのです
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