公開日 2020年7月8日 最終更新日 2024年3月27日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
多くの相談者にとっては、夫の不倫は何をしても辛い思いしかないという現実があります
その辛さのあまりに、ご両親や周りの話せる友人にその状況を伝える方も少なくありません
すると多くの場合は実態を聞いた側からは
- 『もう実感実家に帰ってこい、離婚しかない』
- 『そんな状況ならもう諦めたら』
- 『私なら絶対に別れる、あり得ない』
- 『これから先を進んだ方がいいよ』
というような反応が出てくる事は多いはずです
それは当然の事です
なぜなら、苦しい顔をしている娘や友人をみれば誰だってそういうからです
例えるならば、病気している人を見て
『ガマンしてどうする、早く病院で診てもらわなければダメでしょう』
というようなものです
目次
周りからする、不倫=離婚という感覚
周りからすると病気でいう病院が不倫では離婚という感覚なのです
要は周りから見れば不倫の特効薬が離婚、離婚すれば元の元気を戻す第一の行動と考えるわけです
しかし、当の相談者は正直離婚はほぼ考えていません
相談者が周りに話す心理は
`孤独の回避`
が一番の理由です
決して解答を求めてはいません
そういう意味では、家族や友人に話す事で孤独からの回避は実現できますから
言われる離婚勧奨については、正直耳に入れたくないわけです
しかしこちらから聞いてもらっている手前、その離婚を選択する事を考えない
わけにはいかないという状況になります
そうなると、今度は孤独と違う離婚を勧められるプレッシャーがくるわけです
その状況でカウンセリングに来て
- 『親に話したら、もう離婚しかないと言われています』
- 『友人は離婚しない私を叱ります』
という状況を伝える相談者に
『あなたが苦しい顔を浮かべている事をやめなければいけません、なぜなら
苦しい顔を見せれば、誰だって良かれと思ってそう言うのは当然です』
『自分が戦う意思を見せれば、逆にあなたが納得するまで応援すると言って
くれるはずですよ』
という説明をします
離婚は権利という意識
それもこれも、離婚される離婚したくないという強迫観念を持つ相談者から
`離婚は権利`
という意識に変えてもらうという事です
離婚は占いや他人に聞いて決めるものでも何でもない
結婚している人個々に付与されている、大事な権利なのです
そう考えたら、周りから離婚を勧められた事がいい転機になるのです
『孤独から救ってもらえた事には感謝しなければいけない、しかし言われて
初めて、私は離婚を望んでいない事を改めてわかった』
『私がこの不倫に納得する事をしなければ、周りに叱られるだけ』
と、強い気持ちでこの不倫に対峙した先に初めて離婚をどうするかを決めるだけという序列ができるのです
離婚は強要されるものではなく、権利を行使するものという基準を持つのです
有責配偶者の夫にはない離婚の権利を持っているのは、自分だけという強い気持ちが人生を前に進めるのです
You Tubeでの解説もありますので、併せてご覧ください。
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