公開日 2020年8月31日 最終更新日 2021年2月4日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
夫の不倫に悩む相談者にとって、何で夫婦がこんな事になってしまったのかと
いう心境に陥ります
その心理は
‘今まで夫婦は何とか続いていた‘
という思いからです
しかし、その夫婦というのは特段何か努力をしていたわけではないという思い
があります
むしろ
『ここ数年、夫婦はなあなあになっていたと思います』
『不満もありましたが、それを放置していました』
『夫と性格が合わないと思う事も年々増えていました』
というように、どこかで夫婦はいろいろと問題が表面化する手前だったという
感覚があります
その状態に何かできるわけではなく、
‘何とか持っている‘
という事で、そのままの状況です
その状況を冷静に考えていくと、夫の不倫が出ても全くおかしくないという事
を理解していきます
もちろん、それが妻である相談者の責任でも何でもないのです
なぜなら、不倫は夫婦がどうあれ夫とブス女という当事者二人の悪事です
夫婦にどこか空虚な時間が流れている事が、不倫の原因ではないのです
もし夫婦が何か影響するというのであれば、
‘夫婦への過信‘
という事に尽きるのです
夫婦はどうにかこうにか続いている事が、どこかで過信を生んでいるのです
不倫というモノは、そういう時に得てして起こるものです
例えるならば、いくら頭の中では災害の予防をしていても起こったら慌てて
しまうようなものです
『日頃ある程度は備えていても、いざ起こるとどうしていいかわからない』
というような思いです
しかし、それはある意味仕方がない事です
人間は何か起こった時に、本当の力を出すのです
逆に言えば、起こらなければその力は出ないのです
カウンセリングの中で私が
『ピンチをチャンスに変えるのですよ』
と、再三再四言うのは夫の不倫が
‘心の断捨離‘
をする人生一番の転機だからです
あったものが無くなるとか、白だったものが黒になるというような時こそ人間の
価値観が変わるのです
それはどこか終戦を迎えた国民に近いのです
昨日まで日本は大丈夫、アメリカに負けないという状態から翌日には
『日本は負けたんだ、うそでしょう』
『絶対に勝つまで我慢していたのは何だったのか』
と、180度世の中の基準が一変したのです
自分が信じていたものがそうでなくなった時に、人間は最初気が動転してしまい
どうしようもなくなる状態から、柔軟にその状況に対応する本能があるのです
それは
‘最後は自分‘
という防衛本能があるからです
夫の不倫で一時は混乱しますが、そこから自分の本能を出すパワーが出てくる
ある意味、自分を信じる事が人生に一番必要と知る時なのです
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