夫婦カウンセラーの木村泰之です
日ごろ色々と夫の不倫に、され妻になったと思い悩んでいる方に接していますけども
こういう時、どういう考えを持って臨まなければいけないか、というお話をしています
相談者は夫の不倫が出ますと、とにかく
‘青天の霹靂‘
という心持ちになるわけですけどもそれはどの相談者でも同じ話です
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不倫で夫の見方が変わらなければいけない
ただこの、この青天の霹靂という思いになった夫の不倫で
‘夫の見方‘
が、変わらなければいけないという事になっていくわけです
しかし相談者の頭の中というものは、どうしても
‘不倫が発覚する前の夫‘
のイメージしかない
そういう状況から、
『この人がそんなことをするわけはない』
とか
『これは何かの間違いだ』
とか
もしくは
『全然夫はこういうことをする人ではない』
と、否定をしたいという気持ちになっていく
それは多くの相談者が、同じように辿る思考の道です
そこから、どういう風に変えていかなければいけないかというと相談者にとって、
この不倫というものはもちろん想定外ですし、全然ありえないと思っていたわけです
もしかすると、そんなことすらも持っていなかったという代物です
夫に不倫だって普通にあり得ること
そういう相談者の思考から、
『これだってあり得ることだ』
という風に、どんどん自分が
- ‘知らなかった‘
- ‘わかっていなかった‘
- ‘初めて経験した‘
というところから、
‘もうすでに経験をした‘
ということに変えていく
その中で色々分からないことがあった時に、カウンセリングに来る人もいれば友達に
相談する人もいるわけです
友達に相談すると自分を苦しめる状況になる事がままある
ただ、この友達に相談するというのが非常に厄介なというか自分を苦しめる状況に
なることが、ままあるわけです
どういうことかと言いますと、ママ友に思い切って相談してみたとします
仲の良いママ友に
『実は本当に言えなかったんだけど、うちの夫が不倫をしていたんだ』
と、という風に相談をしたとすると、そのママ友ももちろん自分の身に起こっている
わけではないわけですから
『そんなのあなたが悪いわけじゃないわよ』
とか
『もう少し冷静に話し合ったら』
とか
『子供さんのことを考えたら、そんなばかなことをやっているなんてね』
と、そういう心配をしてくれる
という態度は出すわけですけども、何回か話していると
『もう離婚したら』
とか
『もうこれ以上苦しむことないわよ』
とか
『やっぱりあなたはもうスパッと次の道に行ったら』
というような風に、振り切れる話になっていく人も出てくるわけです
それを聞くと、相談者としてはそちらにまだ全然頭が及んでいないのに仲良かった友達に
そういう風に言われると
『つい先日まで慰めてもらっていたけど今度は私が責められる立場になった』
というような心境になっている、という事になっていくわけです
相談者にとってママ友というのは、ある程度同士というか、色々なことを共感して
くれている仲間のはずです
され妻という立場を思い出して心をくじけてしまう
しかしそのママ友から
『離婚したら』
とか
『もう悩む姿は見たくない』
と言われて、
『次の道に進むべきだ』
というような話をされると、
‘され妻‘
という立場を思い出して、どうしても心をくじけてしまうわけです
しかし、こういう話になっていった時にはママ友さえも、自分が思ってるような事を
言ってくれるとは限らないわけです
あなたにも悪いところがあったんじゃないのという姑
ましてや、姑に相談をしたところで、最初は
『ごめんなさいね本当にごめんなさい、息子がばかな事をして』
とか
『もう少ししたら帰ってくるから焦っちゃダメよ』
とか
『あなたは悪くないからね』
と
『本当にばかなことをして孫にも申し訳ない』
というような態度を取っていた姑が、その夫と話を一回した事によって逆に、
『あなたにも悪いところがあったんじゃないの』
という風に態度をガラリと変えたりする事は、山ほどあるわけです
やはりそうなっていくと、ママ友だろうが姑だろうが、それまでの関係性は全く関係なく
自分にとって敵というか、自分を虐げるような方向に持っていく言葉が出てくるわけです
夫婦というものにいろいろな人を入れてはいけない
そういう状況が、相談者にとって非常に苦しい事を私もよく分かっているわけです
だからこそ夫婦というものに、
‘いろいろな人を入れてはいけない‘
と、お話しします
色々な人に相談をしたがる人がいますけども、今のような例をお話しすると
『そうですよね、私が思ってるようなことを言ってくれるとは限りませんよね』
とか
『私が考えているような風にはいかないですね』
と、もしくはもう実際にそういう話をして
- 『確かにそう言われました』
- 『今まで仲の良かった姑とは、もう話しをしなくなりました』
- 『ママ友ともちょっと一回話をして距離を置いてます』
というふうになってから、来る人もいるわけです
そうなっていくと、自分には相談者がいないと勘違いしてしまうわけです
最後は自分が夫婦というものをどう考えるか
もちろんカウンセリングという中では、私の方はいろいろな悩みを聞いて
- ‘こうするべき‘
- ‘ああするべき‘
ということは言うわけですけども、最後は自分が夫婦というものをどう考えるかに
落ち着いていくわけです
自分にとって
‘夫婦とは何か‘
今までこれほど真剣に掘って考えた事はないと、でも考えてみたら
‘私が決めた夫婦‘
だと、
‘自分が納得して一緒になった夫婦‘
だと
誰かに夫婦の事を聞くなんておかしな話
そこに、こういう状況が訪れたときに
『誰かに夫婦の事を聞くなんて、おかしな話だ』
と
『結婚する時も自分で決めたんだ』
と、それと同じだと、そういう宿題が出ているというふうに捉える状況がこの
夫の不倫です
自分にとって不都合なことが生じた時に、それを誰かと共有してもらおうと思って
いても、それは夫婦という関係で何か起こった時にはなかなか自分とは立場が違う
訳ですから、正直言えば自分の思い通りにならない
もしくは、真反対の事を言われてもおかしくない
それすらも、経験という風に置き換えていく必要があるわけです
夫婦というものはもう死ぬまで、どちらかが死ぬまで
‘自分で決めていく関係‘
と、それをこの夫の不倫を機によく分かったとそういう自分の信念を持つ
今日は離婚しなかった明日はどうなるか分からない
その転機が、自分が知らなかった信念とか決断を生むという事を知るわけです
相談者にとって、夫婦とは何かと
夫と仲良くいつまでも暮らすというような、ふんわりしたイメージだったものから
いつでも真剣に離婚を側に置いて
『今日は離婚しなかった、明日はどうなるか分からない』
ぐらいの関係に置き換えると、それぐらいの真剣さを持って臨むと
- 「私が夫婦になった意味は、全然分かっていなかった』
- 『夫と死ぬまで真剣に頭をめぐらして考える関係なんだ』
というふうに考えが変わっていくわけです
その夫婦に自分がたどり着いた時に、ただただ夫婦になって良かったではなく夫婦に
なったからこそ、いろいろな試練が待ち受けていると
その試練を、自分の方から買ってでも前に進むというぐらいの強さを持った時に人生
の考え方とか、捉え方が全然変わってくるわけです
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