公開日 2013年3月20日 最終更新日 2021年1月14日
夫婦カウンセラーの木村泰之です
浮気した夫に悩む相談者と話をしていますが、人によっては浮気が発覚した際に、
顔色を変えて謝ってきた夫もいます
「もうしない、悪かった」
「ゴメン、本当に俺がバカだった」
と言いながら、中には泣いて謝る夫もいます
しかし、謝ってもその後私のところに相談に来るくらいですから、夫の浮気が
終っていないのです
あれだけ泣いて謝ったのに、しばらくして携帯のメールを見るとまだ続いていた
事がわかり、相談者からすれば、
「あの涙は何だったの?」
という思いになります
そして始末が悪いのは、夫が開き直って今度は妻のせいにしだす
「俺が浮気をしたのはお前が悪い」
「俺は浮気がしたかったわけではない離婚したかったんだ」
という正当化に言動が向いていきます
泣いて謝った姿と、自分の非を正当化する二面性を持つ夫に困惑する妻の構図です
しかし、これは不思議な事ではありません
なぜなら、主体性がないからこそ家庭を壊すつもりもなく、浮気をしているのです
壊すつもりはないから泣きを入れて許しを請うし、浮気を続けるために正当化する
例えば会社で、今月の営業数値が悪く上司に来月こそは頑張りますと言って、その
夜は居酒屋で同僚と
「そんな数字できるわけないじゃん」
とうそぶくのとそう大きな違いはない
ある意味、妻だろうが上司だろうが手のひらを返す事には慣れているのです
そこに振り回されるわけにはいきませんし、涙くらい流すのが夫です
それくらい、浮気がばれるという事は知られたくなかった事の現れです
男が本当に出す涙は、何か辛いことを思い出した時に流す涙です
浮気がバレて流すのは、出ないところを振り絞って出した涙、演技の涙、妻の攻撃を
かわす涙です
ただ、こんなところで涙を流す姿を見てウソ泣きに呆れるだけでなく、
「これも間違いなく私が選んだ夫」
と心の中で言い聞かせるのです
これからの夫婦のとらえ方を深くするきっかけにするのです
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